根津美術館肥前地方(現在の佐賀県一帯)で江戸時代に作られた陶磁器は、唐津、古武雄(こたけお)と言われる陶器と、朝鮮半島から伝えられた新しい技術で作られた磁器があります。
「肥前磁器の楽しさは、中国から請来されていた古染付、呉州染付(ごすそめつけ)、祥瑞(しょんずい)などを手本にした染付磁器に始まり、ゆったりとした意匠の作品を生み、やがて赤、緑、黄、紫などの色彩で文様を描く色絵磁器へと急速に展開するところにあります。
はじめ灰白色であった白磁は、純白の白磁へと完成度を高め、やがて柿右衛門や古伊万里として知られる華やかな色絵磁器となりました。17世紀中頃になると、肥前磁器は東南アジア諸国から中近東、そしてヨーロッパ諸国へと輸出され、海外市場の需要に応じた器形や意匠の磁器が大量に作られました。一方、鍋島は、藩窯として活動し、献上品を中心に優雅な色絵や染付、青磁を焼きました。
本展は、平成10年(1998)に山本正之氏から寄贈された作品を中心に、欧米の美術館の展示のようにたくさん見ていただきたく、館蔵作品140点で構成しております。
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