町田市立国際版画美術館駒井哲郎(1920-1976)は見えるものを描いて、見えない心の内を表現することを追い求め、それを鋭い感性と熟達した技術によって銅版画へと移し変えることに成功した、まれにみる才能豊かな芸術家でした。本展覧会ではそうした駒井の創造した世界を、資生堂名誉会長の福原義春氏が蒐集した、約500点という一級の大コレクションによってお見せします。また今回は、第Ⅰ部と第Ⅱ部、全作品総入れ替えの二部編成でご覧になっていただきます。両方の展示を見ることによって、慶応義塾普通部時代に制作した初期作品から、ルドンやクレーを解釈しながら独自の表現を生み出した1950年代の作品を経て、病に侵され、その心情を痛切に表現して終わる駒井の創造の軌跡を、はじめて見終えることになります。どうぞ、上・下巻の長篇小説を読むように、駒井が創造したこころの造形物語を、はじめから終わりまで、じっくりと味わってください。
【第I部】4月9日(土)~5月8日(日)/【第II部】5月11日(水)~6月12日(日)
*第Ⅰ部、第Ⅱ部で全ての作品を入れ替え
関連イベント
・講演会
(1)福原義春氏(資生堂名誉会長、本展覧会出品作品所蔵者)
日時:2011年4月23日(土) 午後2:00~3:30
会場:美術館講堂
(2)堀江敏幸氏(作家、早稲田大学文学学術院教授)
日時:2011年4月30日(土) 午後2:00~3:30
会場:美術館講堂
*手話通訳付
*入場無料、ただし企画展ご観覧の方が対象です。
・駒井哲郎愛用のプレス機をつかったデモンストレーション
実演:渡辺達正氏(版画家、多摩美術大学教授)
日時:2011年5月4日(水・祝) 午後2:00~3:00
会場:2Fロビー(見学自由)
・モノタイプで遊んでみよう!
日時:2011年6月4日(土) 午後1:00~3:00(制作時間15分程度)
会場:1Fエントランスホール
申込不要・先着順
*子どもから大人まで楽しく遊べます。小学生以下は要保護者同伴。
・館長によるスペシャル・ギャラリートーク
日時:4月16日(土)、5月21日(土) 午後2:00より45分程度
*観覧券が必要です。
・学芸員によるギャラリー・トーク
日時:4月10日、24日、5月1日、15日、29日、6月12日 各日曜日
午後2:00より45分程度
*観覧券が必要です。
・美術館で語りあおう~トークフリーデー
日時:展覧会初日を除く水、土曜日
「鑑賞のための静けさ」よりも作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという試みです。小さなお子さま連れの方も気兼ねせずにご入場下さい。
[画像:「La Maison Jaune(黄色い家)」(1960)銅版(ディープ・エッチ、アクアチント<1版多色>)]
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