2010年に制作された “neither portrait nor landscape”シリーズの短辺1mを超える6枚の大作を始め、2009年に制作されたポートレート作品、さらに未発表の新作を加えた展示となります。“neither portrait nor landscape”シリーズの6枚は、博物館内で撮影されており、展示物や館内の人々を黒い画面の中に確認することができます。鑑賞者は、ふっと浮かぶように現れる展示やそれを観ている人間を、入れ子のようにもう一度覗き込むことになります。“outer portrait”シリーズの作品は、“neither portrait nor landscape”とは対照的に白い画面の中に、人物のごく一部が撮影されています。一目で「何か」が撮影されていることはわかりますが、それが「何か」はわかりません。そのため鑑賞者は「何」が在るかを知るために、作品を凝視することになります。長い時間をかけて観るという体験を通し、日常では失われつつある静かで贅沢な時間を過ごすことができます。
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