喫茶茶会記親愛なる 皆々さま
いま漸く、私にも真実と捉え得る “アート・ショー” を催す時機が、訪れたようです。しかし単に作品を掻き集め、コンセプトや定義に基づく仕事を紹介する訳ではありません。作品の多くは自発的・即興的に発生し、任意に不明瞭性を残した表現でしょう。人々が、其々の作品に潜むストーリーを「観る」方が良いからです。催しは一方で、希有な上質空間を発見する機会にも恵まれています。四谷三丁目の隠れ家「茶会記」という喫茶店です。あらゆる方向に文化の息遣いが感じられるのですが、形式や概念に縛られることの無い(即ち商業的でない)場所なのです。私が此処を選んだのも、画廊という括りでない為です。ゆえに場所自体も、ショーの一部を成します。そのような柔軟性もまた、私が日本に見出す事柄のなかで好む点と言えます。期間中は平日に ご来場頂いても良いですし、6月17日に開催するカクテル・パーティーで再会するのも一興でしょう。
私は概念を過度に詰め込んだ企画展が、好きではありません。芸術概念は、必ずしも作品だけに期待を課さないと思います。作品自体はスマートで、概念も備わった状態である筈。さもなければセオリーの論点は、作品を必要としなくなるでしょう。(だがそうなら、芸術とは何なのでしょうか?)今迄は自作に興味を持ちませんでしたが、今回は己を鼓舞する意味も込めて、或る決心をいたしました。作品群は仕上げたのだから…個展期間は、新たに別の絵を描いてみようと。それは数メートルに及ぶ、かなり大掛かりな作品になるでしょう。毎日少しずつ、描くのです。催しに更なる一貫性を持たせる為、出展はポートレートと最近の作品だけに絞りました。私は、自分の作品に定義を付与し、独占された在り方とすることを常に拒否してきたので、この機会には様々な表現を発揮できる友人たちに、協力を要請しました。私の世界と合う文章を書くひと、音楽を選んで演奏、または歌を唄うひと… 特別な催しの期間、彼らは、彼らの言葉で語ってくれるでしょう。
*ライヴペインティング
毎日20時~ ライヴペインティング
*ライヴパフォーマンス&トークショー
6月19日(日)15時~17時 (席をご予約をください。)
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