Gallery OUT of PLACE TOKIOしんいん - ひょうびょう:[―タル][ート]
芸術作品などがもっている、表現しがたいきわめてすぐれた奥深い趣
いのとみかが描く世界に棲んでいる力の抜けたような存在を、人は「可愛い」とか「癒される」と表現する。それは非常に単純な線で描かれ、一見無表情の中に、実は狂気を孕んでいるようにさえ見える。異界とのボーダーラインを行ったり来たり。
ボールペンで描かれる大原舞の画面からは、ドロッとした時間の流れが感じられる。それは膨大なボールペンの線が時間の流れと長さを象徴するものだからであろう。堪えきれない程の長い時間を表す一方で、観る者を一瞬にしてその中に引きずり込む。
なぜか体温を感じさせる根本裕子の陶器の作品は、その強い存在感とは裏腹に形の境界線がぼやけた印象を与えるのはなぜだろう。手びねりによって産み出される偶発的な形は、観る者の視線を捉えて離さないばかりか、確実に体の中に侵入してくる。
今回の展示では三者三様の作風がユニゾンで歌うように重なりあい、あまやかで物憂い時間の中で絶妙な調和を生み出します。
[画像:大原舞 「The Wall」(2010) BiC on paper 1303 x 3880mm]
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