国立新美術館具体美術協会(「具体」)は、1954年、関西の抽象美術の先駆者・吉原治良をリーダーに、阪神地域在住の若い美術家たちで結成された前衛美術グループです(1972年解散)。グループ名は、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」という思いをあらわしています。
「具体」は、「これまでになかったものを作れ」という吉原の厳しい指示と、公園や舞台、空中を使う展覧会など吉原が繰り出す企画に刺激され、奇想天外な発想でユニークな作品を次々と生み出しました。それらは当時、国内ではほとんど注目されませんでしたが、海外で高い評価を受け、"GUTAI"の名は1950年代後半から欧米の美術界で広く知られるようになりました。解散後も、ヨーロッパの美術館では「具体」の回顧展が何度も企画されています。しかし、日本では、1980年代になって再評価が進み、関西を中心に回顧展が開かれてきたものの、残念ながら東京ではこれまで、その18年間の活動の全容を振り返る場は一度もありませんでした。本展は、その初めての機会となります。
「具体」が駆け抜けた1950―60年代は、日本が敗戦から立ち直り、右肩上がりの経済成長により奇跡的な復興を遂げた時代でもありました。本展では、そんな時代を象徴するかのようなチャレンジ精神、創造的なエネルギーあふれる作品、約150点(予定)を一堂にご紹介します。
シンポジウム
「『具体』再評価の過去と現在」7月14日(土)13: 00~17: 00(開場12: 30)
座談会
「“3M”から見た『具体』」8月4日(土)14: 00~15: 30(開場13: 30)
いずれも会場は国立新美術館3階講堂 定員:260名(先着順)聴講無料ですが、本展観覧券(半券可)の提示が必要
[画像: 吉原治良(中央)と『具体』の会員たち(1956年) 写真提供 兵庫県立美術館]
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