なびす画廊画廊選抜の70年代生まれの3人展(絵画)を行ないます。
鈴木は76年神奈川県生まれ、東京造形大を卒業し、以後ほぼ毎年個展を開催しています。鈴木の描く油画は、色と形にあふれひと目では子供の描く絵のように自由に見えますが、見ているうちに混沌としたマチエールのせめぎ合いが際立ち、ただ純粋に「美しい」「楽しい」とは言えないまるでおとぎ話を読んでいる時のような感覚をおこさせます。
長沼は77年群馬県生まれ、武蔵野美大を卒業、2010年にはトーキョーワンダーウォールにて大賞を受賞しました。長沼の油画は、家のような建物や山や谷、木などごくありふれた題材を用いて描かれています。しかし、画面の中に描かれた世界をたどるうちに画面上に残る大きなストロークの筆跡や絵具の垂れた跡へと視線が移り、それらが交差し合い、現実と非現実の境を浮遊しているような気分にさせます。
向井は72年神奈川県生まれ、Bゼミスクールを修了、以後2002年よりコンスタントに発表を続けています。向井の作品は、何か具体的なものを描いているわけではないのにも関わらず、その色の集合は、楽しく踊り、ざわざわと風になびき、しーんと身を潜めているように見えます。さまざまな色の絵具の跡が余白をはらみながら、まるで詩のように、動きや音や匂いを放っているのです。
[画像: 鈴木俊輔 「見えない世界」 (2010) キャンバス、油彩、73 x 92 cm (F30)]
まだコメントはありません