終了した展覧会・イベントです

「こども工芸館/おとな工芸館 植物図鑑」展

東京国立近代美術館工芸館
終了しました
植物は私たちの生活と深い関わりをもっています。はるか昔から多種多様な植物が採取・栽培され、食料や燃料、原材料として使用されてきました。それだけでなく、植物の色かたちや芳香は人を強く魅了し、喜びや期待を膨らませるものでもあります。そうした人と植物との関係が、工芸にはギュッと凝縮されています。たとえば模様。あらゆる花や実、葉や枝も模様になってきましたが、言ってみれば、それらは作者が紹介するその植物のベストショット。細かい描写や生えている状況の説明は求めず、むしろ必要な要素のみを切り抜いた結果が模様を生み出すのです。そのせいでしょうか、ほとんどが簡略される傾向にありながら、かえって種固有のあり方を覗きみるような印象をもたらします。そして工芸制作の現場では、実に多くの植物が素材として選ばれています。糸や布を染めるために花や葉のほか樹皮や根っこまでが試され、手に取るとしっとりとなじむ漆の器は、日本では早くも縄文時代には使われていたと言われます。すべてはより善く、美しくという願いから。利用法を最初にひらめいた人の観察力と探究心が、今なお私たちの暮らしを豊かにしていると考えると何だかわくわくしてきます。会場は「芽生え・葉・草」「木・森・山」「花の模様」「花のかたち」「松竹梅」「収穫(農業&工芸)」の6つのテーマで構成しました。植物のとっておきの姿を堪能し、思いがけない性質に驚きましょう。セルフガイドやさまざまなプログラムが、皆さんの自由研究をお手伝いします。

[画像: 田嶋悦子「Cornucopia 02-XI」(2002)]

スケジュール

2012年7月22日(日)〜2012年9月2日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
※入館は閉館の30分前まで。展示替期間、年末年始休館。月曜日が祝日の場合は月曜日開館、翌日火曜日休
入場料[常設展] 一般 250円、大学生 130円、高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳提示をお持ちの方とその付添者(1名)は無料、企画展はイベントにより異なる
会場東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/cg/
住所〒102-0091 千代田区北の丸公園1-1
アクセス東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩8分、 東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅2番出口より徒歩12分
電話番号03-5777-8600
関連画像

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