田中ヒサミ「自身ガアリマセン」

WAITINGROOM

終了しました

アーティスト

田中ヒサミ

田中はこれまで、世の中の様々な「差異」における「価値の有無や力の有無」に着目し、身の回りの風景、人物、モノから「価値や力があるものとされている」特定のモチーフを選び、画面上で形態の抽象化と再構築を行い、その他と同化させることで、様々な「関係性」や「価値」をフラットに表現していました。
しかし震災を境に、「これまでのモチーフの選定の仕方に疑問を感じ始め、その理由に確信が持てなくなった」と語る田中は、今度は「価値や力が無いとされがちなモノ」をただ画面上に提示するという方法に移行します。
作家として「何故絵を描くのか」という問いは、人が「何故生きるのか」という問いに通ずる永遠のテーマでもあります。本展では、田中というひとりの画家が、改めて「世界を見つめること」「絵を描くこと」に向き合いました。

スケジュール

2012年3月24日(土)〜2012年4月28日(土)