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森千裕 「ピンク色の闇」

無人島プロダクション
終了しました

アーティスト

森千裕
森千裕は、日常品で構成した立体作品や、水彩や墨などを用いて描かれた絵画作品、また膨大なドローイングや言葉、写真などを収録した「森ブック」の刊行などさまざまな表現形態で作品を発表し、近年では「夏への扉―マイクロポップの時代」(水戸芸術館/2007)、「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館/2010)など数々の展覧会に参加してきました。森は、この世の中、そして都市社会で「常に/さまざまなことが/同時に」起こっている現象を作品にしています。私たちが生きる社会を観察し、膨大に流れ出る情報やできごとの断片をきりとってはコラージュのように組みかえ、まるで「都会のアルバム」(「森ブック3」タイトル)のように立体や絵画にしていきます。どこかで見たことのあるようなモチーフ、そしてはじめて見る記号や文字(のようなもの)が織り交ぜられ交錯した森千裕の作品には、一見とりとめのないものがちりばめられているようにみえますが、実はさまざまなものがグラデーションとなっているこの社会を描き写し立体に起こした、いわば社会の写実表現です。二か所で開催する展覧会で発表するのは、「ヌカルミ」だけど「カラフル」であり、淡い靄のような「ピンク」の「闇」という展覧会タイトルにあるように、社会の中の相反する要素同士を対比させた新作群です。 たとえば、社会の「マジョリティ」に対する「マイノリティ」の立場からの小さな抵抗(カウンター)を、「あたりまえ」「常識」と思われている事象を無意識のうちに享受している、世間を取り巻く空気や固定観念を、作品から感じとれることでしょう。また今回両スペースでは新作の大作ペインティングを中心に、無人島プロダクションではウォールドローイングや映像、立体作品を、CAPSULEでは写真作品も展示し、より多角的に森の思考を提示します。「自分」と「圧倒的多数の他人」という社会の中での個の在り方に対する森独特の視線と世界観を、作品からぜひ感じていただきたいと思います。

スケジュール

2012年3月24日(土)〜2012年4月28日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
土曜日・日曜日は12:00〜18:00
休館日
月曜日、祝日
備考
開場時間: 11:00〜19:00(土日のみ)
入場料無料
展覧会URLhttp://www.mujin-to.com/press/mori_2012.htm
会場無人島プロダクション
http://www.mujin-to.com/index_j.htm
住所〒130-0022 東京都墨田区江東橋5-10-5
アクセス都営新宿線菊川駅A3出口より徒歩8分、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線住吉駅B2出口より徒歩8分、JR総武線錦糸町駅南口より徒歩12分
電話番号03-6458-8225
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