安部朱美「昭和の家族 -きずな-」

日本橋三越本店 - 新館7階ギャラリー

終了しました

アーティスト

安部朱美

日本が貧しくも、心豊かに過ごしていた時代、昭和。そこでは、家族が深い絆を持って、お互いを慈しみ、やさしく見守り、時に厳しく、また支えあって暮らしていました。家族の絆は、友人たちへ、そしてともに同じ土地で生きる人々へと広がっていきました。家族の絆が育む、人と人とを結ぶ豊かな心は、世界に誇るべき大切な日本の心でもありました。創作人形作家、安部朱美は、現在でも昭和の風情を残す町米子に住み、昭和30年代の家族の肖像を人形で表現しています。本展は、安部朱美の創作人形約170点と、その作品を見た詩人谷川俊太郎が書き下ろした4編の詩により、「昭和の家族」の持っていた「きずな」を再発見していただく展覧会です。昭和のジオラマの中に存在する、表情豊かな人形たちが無言で語りかけるメッセージの中に、現代の人間が忘れてしまいつつある答えが残されているのかもしれません。

[画像: 安部朱美「肩たたき」(2009) ]

スケジュール

2012年3月21日(水)〜2012年3月28日(水)