茨城県天心記念五浦美術館アーティスト
横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山、平山郁夫、松尾敏男、平櫛田中 他
東日本大震災は、当館が立地する北茨城市、特に沿岸部にも甚大な被害をもたらしました。当館も被災により半年以上にわたる休館を余儀なくされ、岡倉天心によって建てられ、近代日本画発祥の地五浦のシンボルとして多くの人々に愛されてきた六角堂も津波により流出してしまいました。震災から1年目となる今年3月、六角堂が再建される予定です。
期を同じくして開催となる本展覧会は、茨城県近代美術館と茨城大学のコレクションの中から、天心の掲げた理念のもと日本画の発展に尽くした横山大観から現代の平山郁夫まで、五浦にゆかりの深い日本美術院の作家たちが描いた日本画の名品を中心に展示します。五浦の海と六角堂で瞑想にふける天心を六曲一双屏風の大パノラマに描いた松尾敏男「五浦潮音」など五浦を題材に描いた作品や平櫛田中の木彫「五浦釣人」なども展示し、震災によって失われた五浦の風景に思いを馳せ、復興に向けての新たな活力にしていきたいと願っています。自然の恩恵を受けながら四季の巡りとともに生きてきた私たちの心に響く情緒豊かな作品の数々は、私たちが未来に向かって生きていく上で、きっと多くの啓示を与えてくれることでしょう。
[画像: 松尾敏男「五浦潮音」(部分)平成3年(1991)]
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