LIXIL ギャラリー 1 & 2都丸篤子の作品は、半磁器でできた白く柔らかなかたちのオブジェです。
半円のうつわ状の陶の内側に、ゆるやかなウエーブがいくつかの渦を巻き、繋がり伸縮して立体的な曲線をつくりあげています。もともとはカタツムリの殻の螺旋をイメージしたという有機的な曲線は、生クリームや開きかけたバラの花びら、くしゃりと丸めたハンカチのやわらかさも連想させます。1000度の低温で焼成しているため、かっちりとした白色ではなく、あたたかい肌色のニュアンスを残しているのも理由でしょうか。
最初は手のひらに乗る大きさの組み作品でしたが、最近では直径40センチを超える大きさにもなり、より内側の構造が複雑になってきました。それに伴い、かたちよりも、その周りや途中にできる空間、光と影といったものに意識的になり、建築や砂丘などのスペーシーな造形を連想させるようなスケール感も生じてきています。
都丸篤子は、グラフィックデザイナーとして働きつつ、陶芸教室に通うことで陶芸を始めました。仕事の息抜きとしてうつわをつくるうち、もっと深く学ぼうと京都造形芸術大学の通信課程へ入学し、次第にうつわよりもオブジェに興味を持つようになりました。陶芸を始めて20年、制作と仕事を両立させながら、今のシリーズに至って5年になります。2011年にはこのシリーズで、菊池ビエンナーレ、神戸ビエンナーレ、長三賞受賞と、大きな評価を受けてきました。
東京初個展となる今展では、新作を含めた8点を展示する予定です。
アーティスト・トーク
4月5日(木)18:30~19:00
[画像: 都丸篤子「やわらかい白のかたち」(2011) 350×710×240mm]
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