ジャック・ゴールドスタイン 展

ラットホール・ギャラリー

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1970年代後期から80年代初期にかけてのゴールドスタインのパフォーマンス、フィルム作品、ペインティング、音響作品は、ポストモダニズム美術の初期段階を決定づける役割を果たしました。シェリー・レヴィン、ロバート・ロンゴ、リチャード・プリンスら、表象批判に主眼を置く美術へとパラダイムシフトをもたらした「ピクチャー・ジェネレーション Picture Generation」の一人として、彼の作品はいまだ多くのアーティストに多大な影響を与えています。本展は、ジャック・ゴールドスタインの作品を日本で目にするはじめての機会となります。

ジャック・ゴールドスタインは1945年にカナダ・モントリオールに生まれ、カリフォルニア芸術大学でジョン・バルデッサリのもとで学びました。ゴールドスタインは、キャリア初期にミニマリズム彫刻をいくつか制作した後まもなく、パフォーマンスやフィルムへと作品形態を移行します。
1973年からは、ロサンゼルスに住んでいたこともあり、映画などの娯楽産業やコマーシャルフィルムのプロの技術者や特殊効果を利用して、カラーフィルム作品を制作し始めました。アートフィルムというよりも時にコマーシャルフィルムに近いイメージの表象構造や鑑賞者の立ち位置を突き崩すようなそのスペクタクル性は、けばけばしい色彩とあいまって、メディアや観客に多くの問いを投げかけており、ポップカルチャーやハリウッド・イメージへの作家の強い関心を読み取ることもできます。
今回展示される作品のなかでも、赤く塗装された壁面に投影される26秒ループのフィルム作品、The Jump(1978)は昨年のヴェネチア・ヴィエンナーレの企画展で上映されるなど、近年最も知られた作品です。レニ・リーフェンシュタールのオリンピックドキュメンタリーを基にして制作された本作は、アニメーション技術に由来するロトスコープで撮影され、ほぼ光だけで構成されており、イメージから参照項を取り去る顕著な例となっています。
1976年には、商業アーカイブに音源をもつ、Burning Forest や Two Wrestling Cats と題した、強烈な映像を想起させる色付きビニール・レコード作品を発表しました。フィルム作品よりはるかに抽象性を増したこれら音響作品は、再生できない状態で壁面展示される「イメージ」としても企図されています。「レコード、それはイメージとして音を出す。だから私はそれらを映像 pictures として見るのです」と作家自らが言うように、ゴールドスタインはサウンド・メディアそしてビジュアル・メディアの両面においてレコード作品を捉えています。
彼の作品の中核である、1970年代につくられたフィルム作品とレコード作品は、同時代のポスト・コンセプチュアルアートの最たるものとして捉えることができます。本展では、ジャック・ゴールドスタインのレコード作品の展示と、The Jump、MGM、Some Butterfliesを含む、16mmショートフィルム10作品を上映いたします。

[画像: Jack Goldstein “The Jump“, 1976 16 mm, color, silent, 26’ courtesy of Galerie Buchholz, Berlin/Cologne and The Estate of Jack Goldstein]

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スケジュール

2012年01月25日 ~ 2012年03月25日

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