TRAUMARIS <SPACE>2007年の「AZUCHI あたまいっぱいの鹿」展(リトルモア地下、原宿)以来 久しぶりの新作展となります。タイトル「あなたまはや みたに ふたわたらす」とは、古事記に遺る、神の現われを歌った現存する最古の歌の1つです。
2007年に出版された「AZUCHI あたまいっぱいの鹿」(リトルモア)に集められた、あどけない多頭の鹿は、赤木が長年よどみなく描き続けているモチーフです。炎にのって空に浮かぶ、神の現われの予兆のようなこの鹿は、近年の作品では入り組んだ山脈を漂ったり、純白の背景にぽっかりと出現したり、あるいは鱗のような雲のみがむくむくと湧き出ていたりと、さまざまな様相を見せます。いにしえの世の人々がおそらくは日常にとらえていた、森羅万象に遍く宿る「神々」の霊感のようなものを、画家は繰り返し何度でも描くことによって、愚直なまでに鋭敏に、画布に定着させようとこころみます。長年にわたり描きためていた膨大な点数の作品から、選りすぐった十数点をまずはご覧いただきます。本展はシリーズで今後も各所に巡回の予定です。
[画像: 赤木仁「AZUCHI百六十一 あなたまはや みたに ふたわたらす35」(2008-2011)]
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