「浮世絵Floating World - 珠玉の斎藤コレクション -」展

三菱一号館美術館

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2010年に開館した三菱一号館美術館は、これまで明治期に設計された建物の特性を活かし、近代市民社会の成立した19世紀の西洋近代美術中心の展覧会を開催してきました。今回は少々趣向を変え、「浮世絵」展を開催致します。「はかない世の中であるならば、せめて浮かれて暮らしたい」という江戸の人々の気分を反映した浮世絵。現実とも享楽の世界とも思える“Floating World”を鮮やかに描いた浮世絵は、好奇心のまま最先端の風俗や事象を捉え、江戸の人々に留まらず、19世紀には欧米の人々を魅了し、さらに現代の私たちの心をも浮き立たせる華やかな光景に溢れています。本展は、江戸から明治までの、浮世絵の誕生から爛熟に至る全貌を、3期に分けてご紹介します。川崎・砂子の里資料館長斎藤文夫氏の膨大な浮世絵コレクションから選りすぐりの名品を展示するとともに、浮世絵の影響を受けたロートレック他の当館所蔵ヨーロッパ近代版画を対比させ、時代や地域を越えた浮世絵の普遍的な魅力に迫ります。江戸時代、江戸城内濠と外濠の間に位置し、「大名小路」と呼ばれた主要大名の上屋敷が建ち連なった丸の内において、是非「浮世」の世界にタイムトリップして下さい。

第一期 6月22日(土)~7月15日(月・祝) 浮世絵の黄金期 - 江戸のグラビア -
浮世絵が庶民の楽しみとして生まれた17世紀後半、その関心の視線は当世の風俗、とくに遊里や芝居町といった享楽の場所に注がれていました。菱川師宣は版本や肉筆で江戸風俗を描き、浮世絵の地位を確固たるものにします。はじめ墨1色であった浮世絵は、明和期(1764-72)に多色摺の錦絵に発展します。鈴木春信は古典的な物語を、当世風の華奢な男女に見立てて(やつして)描きました。また勝川春章、鳥居派、喜多川歌麿らの絵師によって美人画や役者絵の数々が生み出されています。浮世絵は木版の大量複製によって安価で手に取りやすいメディアとなり、人々はそこに描かれた風俗を、雑誌のグラビアを眺めるようにして楽しんだのです。

第二期 7月17日(水)~8月11日(日) 北斎・広重の登場 - ツーリズムの発展 -
浮世絵においてはじめ背景でしかなかった風景表現は、天保年間(1830-44)に葛飾北斎の《冨嶽三十六景》や歌川広重《東海道五拾参次之内》といったシリーズの作品によって、浮世絵の主要なジャンルとして確立されます。この背景には、名所図会によって各地の風物が紹介され、19世紀初頭には十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』がヒットするなどして旅や行楽に対する関心が高まっていたことがありました。 また透視図法による遠近描写や、ぼかしを使った摺りの技法が進歩するなど浮世絵の技術革新も見逃すことができません。 これらによって四季折々の風情をともなった名所と風俗が描き出されることになります。

第三期 8月13日(火)~9月8日(日) うつりゆく江戸から東京 - ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線 -
浮世絵はどの時代においても、最先端の風俗を好奇心の赴くまま新奇な趣向に彩って描いてきました。幕末から明治にかけて激動の時代、浮世絵は時代の鏡としてジャーナリスティックな側面を帯びることになります。海外からの脅威を受けて幕藩体制が崩壊し、新しい国家の成立していくこの時代、横浜絵における開化の風物、ガス灯、洋風建築、鉄道、洋装の美人など新しい風俗が取材されました。そんな中で明治9年(1876)から小林清親が東京の名所を描いたシリーズは、夕陽や街灯など時間や状況に応じた光の変化を微妙な陰影によって描き出し「光線画」と呼ばれました。これらの作品は近代化する東京の姿の裏に、江戸へのノスタルジーをにじませています。

[画像: 初代歌川豊国「初代市川男女蔵の曽我五郎」寛政11(1799)年 大判 錦絵 鶴屋喜右衛門]

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スケジュール

2013年06月22日 ~ 2013年09月08日

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