ミヒャエル ・テンゲス「絵画と紙の仕事」

タグチファインアート

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テンゲスの絵画に特徴的なのは、彫刻的ともいえる厚みまで塗り重ねられた圧倒的な絵の具の量、そして使われている色彩の多様さです。彼は様々な色彩の筆致を幾重にも積み重ね、とても豊かな画面を生み出します。新たに加えられる色彩はそれぞれ独立した個々の筆致として重ねられるため、先に塗られた色彩が完全に覆われてしまうことなく、ところどころ見え隠れします。彼の作品では色彩の配置が、平面的な広がりにおいてだけではなく奥行きにおいても考慮され、三次元的に構築されているのです。これほど沢山の色彩を使用しながらも、その画面が少しも破綻せず美しい調和を見せているのは、色彩と格闘し続けて来た作家のこれまでの長いキャリアの成果に他なりません。テンゲスは初め風景や静物など具象的な絵画から出発しました。ある時、彼は自分の関心が色彩の配置や対比、構成であることに気づき、イメージや形態から解放されます。以来ずっと、絵画を成立させる基本的な要素である、色彩の構成や絵の具の物質性の問題に取り組んでいます。予断を持たずに画面に向かい、ひとつひとつのタッチを慎重にかつ大胆に置いていきます。輝く宝石のような作品たちは、彼のたゆまぬ色彩研究の努力だけでなく、腕のストロークがもたらす偶然の形態や予期せず生まれる色彩の新たな関係など、瞬間、瞬間の画面との真剣勝負によって生み出されているのです。 3度目の個展となる今回は、新作絵画と紙の作品をあわせて展示致します。紙の作品は習作とキャンバスの作品の間に位置づけられるものです。油彩だけでなくオイルスティック、木炭などが使われ、キャンバスの仕事と比べてより直観的で実験性に富む作品です。


メディア

スケジュール

2015年02月21日 13:00 ~ 2015年03月28日 19:00

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