終了した展覧会・イベントです

「没後10年追悼展 泉勝志 遙かなる夢 - 韃靼のキリストと呼ばれたダンサー・泉勝志へのレクイエムとルネッサンス - 」

パラボリカ・ビス
終了しました

アーティスト

泉勝志
ダンサー泉勝志[閣士/克芳](1943-2005)が逝去して10年がたちました。泉勝志は、石井みどり折田克子舞踊研究所の二人を師と仰ぎ踊りはじめ、モーリス・ベジャールに招聘され、愛され嫉妬され帰国し、多くの人に衝撃を与える「堕天使」(1979)を上演しました。石井みどり、折田克子の二人のDNAを、ダイナミックに受け継ぎ、尚且つ異端を思わせる個性を加味した泉勝志の踊りと作品のスケールは、魅力と前衛性に溢れ、日本の現代舞踊を変える可能性を感じました。しかし、一般大衆的にはその優秀性を受け入れられず異端として棚上げされました。否定することもなく、むしろ褒められ、しかし関与せずという、日本特有のスタンスで対応されていたように思います。
泉勝志は、大阪に稽古場を開き、公演を続け、ダンサーを育てていきました。モダンダンスに限りなく純粋に生きて、多くの作品を残し、人々の心に深く想いを刻み、2005年、泉勝志はこの世を去りました。底知れぬ才能を発揮できなかったとはいえ、一般的には充分すぎる作品とダンスを見せてくれました。なので泉勝志自身がこの世に名残りなど残しているはずもないと思っていました。
2015年秋、泉が生前に描いていた200枚にも及ぶ絵画を初めて見る機会を得ました。初めて絵筆をもったような絵の技量も次第に巧くなり、自らをアンドロギュノスに見立てる様な絵画が見られました。感心しながら絵を暫く眺めていて、その時に気がつきました。絵1枚から作品一作ができるのではないかと。(後半に描かれた絵に関してですが)意識してかどうかは分かりませんが、踊りの作品のエスキースのようにして絵が描かれていたのです。これだけの作品を作りたくて、でもその機会がそれほどはなかったのか。その中で逝去したのかと、胸を衝かれました。死後10年を機にささやかな場所ではありますが、夜想のギャラリーで泉勝志の未来の一歩になりますように、追悼展を開催いたします。
[関連イベント]
ダンス公演
-7月23日(土) 池宮中夫 19:30〜
-7月24日(日) 池宮中夫 16:30〜
-7月25日(月) 高瀬多佳子、高瀬ふき子 19:30〜
-7月27日(水) 手柴孝子、白野利和、横断小僧 19:30〜
-8月2日(火) 仲野恵子 15:00〜
-8月3日(水) 高瀬多佳子、高瀬ふき子 19:30〜
-8月6日(土) 鈴木雅子、平岩美佐子、うまさきせつこ 15:00〜
-8月7日(日) 手柴孝子、小堀秀子、栗棟一惠子、白野利和 16:00〜
-8月9日(火) 仲野恵子 15:00〜/19:30〜
-8月11日(祝) 島田タダシ 19:00〜
-8月12日(金) 島田タダシ 19:00〜
-8月13日(土) 堀之内真平、藤田恭子、須佐義樹 1-7:00〜
-8月14日(日) 花輪洋治、手柴孝子、小堀秀子、白野利和 15:30〜
-8月15日(月) 折田克子 19:30〜
-8月18日(木) 神原ゆかり、トビハ、白野利和 19:30〜
-8月19日(金) 松永茂子、アベレイ、阿部友紀子 19:30〜
-8月21日(日) 矢作聡子
料金: 8月15日(月) 3000円(展覧会入場料込み)、7月23日(土)〜8月21日(日) 2000円(展覧会入場料込み)

トークショー
-7月26日(火) 阿波根 治 19:00~ 
-7月28日(木) 長谷川 六 19:00~ 
料金: 1500円(展覧会入場料込み)
-8月1日(月) 市来邦比古 17:00~ 
料金: 1500円(展覧会入場料込み)
-8月20日(土) 若松武志 17:00~、榎本了一 19:00~
料金: 2000円(展覧会入場料込み)

スケジュール

2016年7月20日(水)〜2016年8月21日(日)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
入場料500円
展覧会URLhttp://www.yaso-peyotl.com/archives/2016/04/katsushi_izumi.html
会場パラボリカ・ビス
http://www.yaso-peyotl.com
住所〒111-0052 東京都台東区柳橋2-18-11
アクセス都営浅草線A6出口より徒歩4分、JR浅草橋駅東口より徒歩6分
電話番号03-5835-1180
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します