笹岡由梨子 「イカロスの花嫁」 展

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[画像: 笹岡由梨子「イカロスの花嫁」]

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笹岡由梨子は、のっぺらぼうの人形劇を撮影し、更にその映像に実写の顔の映像を貼り付けることで、実際には存在し得ない生き物がうごめく世界によって物語を展開させる、往年の特撮映画をも彷彿させる手法で映像作品を制作します。 その作品は、緻密な構成・モチーフ設定に基づくストーリーと糸で操り動かすパペットの人形劇、また時には黒子が人形を動かすというローテクな手法、更にその人形の顔や手足に重ねるCG合成というデジタル技術に大きな特徴があります。これらが融合することで、誰もが知っているパーツをつなぎ合わせた、しかし誰も見たことのない世界を創り出し、未知に織り交ぜられた既視、予想の出来ない展開と結末は、観る者に能動的な理解と思考を促します。 2014年に発表した「anima」は、作家によって命を吹き込まれた人形、そしてその人形によって命を奪われる鰺というモチーフを、同じ世界に存在する二つの命として扱い、それぞれの視点を2画面で左右同時に展開する手法で発表されました。「anima」は高い評価を得、2014年の「アートアワードトーキョー丸の内(a.a.t.m.)」審査員建畠晢賞を受賞、2015年の「第18回文化庁メディア芸術祭」ではアート部門審査委員会推薦作品にも選出されました。また、2015年に発表した「Atem」は、老いに対する恐怖心から着想を得、操り人形と作者自身の増殖した顔の組みあわせによる映像と、手前に置かれた水槽が連動して泡立つビデオ・インスタレーションとして新たな作品展開を見せ、2016年「第19回岡本太郎現代芸術賞展」にて特別賞を受賞しました。今回発表する「イカロスの花嫁」は、これまでと同様に、人的動力で動く人形や作家の扮する花嫁人形に顔がCG合成され、大正叙情歌である「花嫁人形」・作家オリジナルのメロディと歌詞を基調にストーリーが展開する、ビデオ・インスタレーションです。タイトルにあるとおり、「イカロス」とは、王の怒りを買い、発明家である父ダイダロスとともに迷宮に閉じ込められ、父の機知により脱出するもその野心によって身を滅ぼしたというギリシア神話の登場人物に基づきます。作品に登場する花嫁人形「ヨリコ」は作家自身が扮しており、イカロスやダイダロスの人形は彼女より一回り以上大きく、ミノタウロスを連想させる牛のかぶり物をかぶった黒子達によって動かされ、観る者のスケール感を狂わせます。独特の節を持つメロディと花嫁人形の歌う主張のこもった歌詞は、登場人物やストーリーと絡み合うことで様々な意味合いを想起させ、作品と観る者との対話を要求します。なお、「イカロスの花嫁」は「瀬戸内国際芸術祭2016」でも展示されており、それぞれ全く異なるビデオ・インスタレーションとして展開されています。現実と非現実が渾然一体となって繰り広げられる笹岡ワールドを、是非ご体感下さい。

メディア

スケジュール

2016年07月09日 ~ 2016年07月30日
開館時間: 月曜日・火曜日・水曜日は休館

オープニングパーティー 2016年07月09日17:00 から 19:00 まで

アーティスト

笹岡由梨子

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