デイヴィッド・ホックニー 「The Yosemite Suite」

西村画廊

poster for デイヴィッド・ホックニー 「The Yosemite Suite」
[画像: ©David Hockney]

このイベントは終了しました。

ホックニーは2010-2011年にヨセミテ国立公園(カリフォルニア)を訪れ、本シリーズ“The Yosemite Suite”を制作しました。iPadのタッチスクリーンをキャンバスにアプリ“Brushes”を使用して描かれた、鮮やかな色彩の多層的な重なりから成るドローイングの数々は、雄大な山々に抱かれた清澄な自然の息づかい、深く豊かな森の密度、光の繊細な移ろい、観光客の雑踏など、作家が目の前にした美しい場面のきらめきを我々にありありと感じさせます。また、ブライダルベール滝、エル・キャピタン、ハーフ・ドームなど、同地の有名なスポットがホックニーの視点を通して描かれているのも見所のひとつでしょう。ホックニーはその50年以上にわたるキャリアの中で、超越的な描写力を土台にまったく新しいスタイルの絵画を数多く生み出し、既成の美術を大きく更新してきた、現代において最も影響力を持つアーティストのひとりです。彼はプリントの領域でも、時代の最先端の、それも当時誰もが美術とは無縁と考えていたテクノロジーを使い、それまでひとりとして想像もしなかったような作品を制作してきました。1枚の写真がなぜ長時間見るに耐えないか、という疑問からスタートした革命的な多層写真フォト・コラージュ、コピー機を空間のないカメラとしてとらえ、インクの代わりにトナーを用いるという、実に斬新な技法で創り出したカラー・コピー版画(ホーム・メイド・プリント)、FAXでドローイングを送り、受信先でそれらの展示をリアルタイムで行うFAXドローイング、8×10の大型カメラで撮影した写真を膨大な情報量処理が可能なインクジェット・プリンターで出力したデジタル・プリント、そして近年ではiPhoneやiPadによるドローイングなど、ホックニーがプリントの分野で創造してきたことのほとんど全ては、従来の美術の歴史には存在しなかったものでした。そして、今回の個展でもわかる通り、彼は79歳になった現在でもこうした革新的行為をごく自然に継続しています。

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スケジュール

2016年10月01日 ~ 2016年11月12日

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