浅見貴子 「彼方 / 此方」

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[画像: 浅見貴子「蘇芳」2016_雲肌麻紙、墨、顔料、樹脂膠、パネル_1305x970mm]

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黒点の連なりは葉叢をなし、枝と枝の間に存在する空気や光をはらみながら力強い樹木を生みだします。浅見は主に紙の裏から描いてその滲みの効果を表から確認する独特の手法によって、具象とも抽象ともいえる画面が立ち上がってくるのです。何が人々を惹きつけるのか。与謝蕪村なども想起させる水墨画の伝統に根差した自然への親和性と、現代美術としての尖った表現がそれぞれの作品の中で均衡を保っていることが挙げられるのではないでしょうか。日本画の継承者であると同時に新たな地平の開拓者でもある浅見は、紙と墨、顔料への強いこだわりをもっています。墨の染み込む速度がそのまま作風を決定することもあって、例えば描かれたモチーフによっても白麻紙、雲肌麻紙、大濱紙などの種別を選びとり、蘇芳を描けば蘇芳からとった顔料を挿し色のように使っています。在る素材の性質を最大限引き出そうとする制作態度には多摩美時代に講義を受けたという李禹煥の影響などもあるのかもしれません。何を描くか、何でどう描くかは常に一枚の白い紙から始まる物語であり、生まれ育った家で家族を支えながら制作を続ける作家の、地に足のついた展開が今回の展覧会で期待されます。

メディア

スケジュール

2017年04月07日 ~ 2017年04月30日

オープニングパーティー 2017年04月07日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

浅見貴子

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