ジョン・ドーヴ & モーリー・ホワイト 「センシビリティ アンド ワンダー」

DIESEL ART GALLERY

poster for ジョン・ドーヴ & モーリー・ホワイト 「センシビリティ アンド ワンダー」
[画像: ©BOWIE TV No. 1 1981 by JOHN DOVE and MOLLY WHITE Screenprint]

このイベントは終了しました。

現代のストリートファッションの主役であるTシャツが、実際にストリートの主役になったのは1968年に遡ります。その新しい流行はジョン・ドーヴとモーリー・ホワイトがロンドンのパディントンに構えたアトリエで、「WONDER WORKSHOP」名義でフルグラフィックのプリントTシャツを制作したことを起源とします。彼らの作品は、アーティストが版画を作っていたのと同じシルクスクリーンの技術によって制作されました。テキスタイル用に独自に開発したインクとプリント技術によって、アートワークはエディションナンバーのついた作品として紙やキャンバスに印刷されるのではなく、ストリートで身に着けるため、そして多くの人が手頃な価格で入手できるようにTシャツにプリントされました。これによって、キャンバスやポスターに封じ込められていたイメージは、限られたオーディエンスのみではなく、世界中の人々にリーチすることが可能となったのです。

「Tシャツは資本主義の現代世界の産物であり、そこから生まれた社会主義革命の一つなのです。 それは普遍的な言語の一部であり、ポップアートのポスターよりもパーソナルで、音楽よりも痛烈な表現だったのです」(ジョン・ドーヴ & モーリー・ホワイト 2011)

当時、彼らがスタジオを構えたパディントンにある、チッペンハムハウススタジオは廃工場で、詩人、作家、ペインター、映像作家、彫刻家、デザイナーなどが集い実験的な試みが行われていました。同時期の1960年代後半にはニューヨークでIggy Pop (イギー・ポップ)率いるThe Stooges(ザ・ストゥージズ)、Lou Reed(ルー・リード)のThe Velvet Underground(ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)が活躍、次第にイギリスとアメリカの急進的カルチャーの相互作用が始まり、PUNK MOVEMENTが胎動します。

1970〜1972年、現Vivienne Westwoodのショップ「Worlds End」の場所である、430 Kings Roadには「Paradise Garage」というショップが存在し、オーナーのTrevor Myles(トレヴァー・マイルズ)とその周囲にはジョンとモーリーをはじめ、Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)とMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)、そしてSid Vicious(シド・ヴィシャス)が集まっていました。この場所を通して発信されたジョンとモーリーのシルクスクリーンとTシャツ、アンチファーのメッセージとして制作された豹と虎のアニマルプリントなどは同時代のアーティスト達を惹きつけました。ポップアート、ダダ、シュルレアリスム、ロックンロール、全てのイメージをミックスし、社会の動きに即応してメッセージを表現し身に着けることを可能にした彼らの作品は70年代のストリートファッションのアイデアソースとなりPUNK FASHIONの起源となりました。
今現在でも自らコンピューターを自在に活用し、精緻なドローイングと技術に裏付けされたプリントを制作し続ける二人の活動。過去50年の間にわたる制作活動において通底するのは、現状(Status Quo)に対する反抗心とユーモアです。本展では、彼らが過去に歩んできた時代と同時期に過ごした人物や出来事を振り返りながら、60年代から70年代に生まれた現代アートとファッションの手法、今では当たり前になったアイデアの起源をスクリーンプリントとコラージュ、そして映像を通して遡ります。今を感じる感性、そして今を不思議に思う心(SENSIBILITY AND WONDER)の存在と共に。

会場では展示作品のほか、関連商品の販売を行います。
また、会期中の8月26日(土)16:00-18:00にはDIESEL ART GALLERYにてサイン会の開催も予定しております。

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スケジュール

2017年08月25日 ~ 2017年11月09日

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