エマニュエル・ソーニエ「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」

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エマニュエル・ソーニエ(1952年、パリ生まれ)は、1970年代後半より作家活動を開始し、86年のヴィラ・メディチ(ローマ)での滞在を経て、主にガラスを用いた作品で知られるようになります。彫刻家としてのアカデミックな美術表現にとどまらず、社会と積極的に接点をもち、人との対話を通じて歴史を問い直すことに重きをおくソーニエは、制作と並行して、パリ国立高等美術学校にて研究者・教育者の役割も担います。現在フランス(パリ)とトルコを拠点とするソーニエは、エルメス財団との親交も深く、財団のギャラリー「La Verrière」での個展(ブリュッセル、2002年)に加え、若いアーティスト向けのレジデンス・プログラムにて、メンター(2010~14年)を務めました。ソーニエの彫刻作品は、作家にとって身近な歴史的な出来事や惨事を参照しており、人間の実存について、根源的な問いを投げかけ続けています。ガラスに水や黒いインクを満たしたオブジェは、人間そのものの姿であり、薄い皮膜に覆われた/閉じ込められた人間の身体の重量と、透明になったその存在の脆さや儚さを暗示しているかのようです。また、中庭に黒いアスファルトの破片を敷き詰め、仮の大地を出現させた《黒の広場》(画像2枚目:Place noire)では、私たちが信じて疑わない足場の不確かさや、上書きされ覆い隠される歴史の運命を、豊かな暗喩と沈黙の中で見事に表現しています。
本展覧会は、今年2月にパリのパレ・ド・トーキョーで開催されたソーニエの個展「Black Dancing」から発展し、ジャズ・ピアニストであるセロニアス・モンクへのオマージュとして構想されました。1963年に来日公演を行ったモンクの演奏からインスピレーションを受け、楽曲のように3つのパート(tempo I/ II/III)を組み立てます。また、さまざまな文脈において、作家活動や哲学を分かち合う親交の深いアーティストたちの作品も同時に紹介し、多様なネットワークを通じて活動を広げる現代作家のあり方に迫る試みです。

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スケジュール

2017年07月14日 ~ 2017年10月31日

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