猪熊弦一郎 + 森山大道 「CITYSCAPE」

SAKURADO FINE ARTS

poster for 猪熊弦一郎 + 森山大道 「CITYSCAPE」
[画像: 右から: ©Genichiro Inokuma, City Voice, 1966, gouache on paper, 46.0 × 36.5cm ©Daido Moriyama, Untitled from the series Passage, 1998-99, Polaroid, 10.8×8.9cm]

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写真と絵画という異なったメディアを用いながらも、独自の視点で都市風景を即興的に切り取る猪熊弦一郎と森山大道の二人展を開催します。森山がカメラを片手に東京の街を彷徨し撮り下ろし たスナップ写真シリーズ『4区』(1998-99年)『バイバイ ポラロイド』(2008年)と、猪熊がニューヨーク滞在中の1960年代を中心に制作した都市構造を俯瞰する抽象絵画を展示します。日本の戦後現代美術の流れを作った二大作家を新しい視点で組み合わせた展覧会です。
「アレ・ブレ・ボケ」と形容される森山の作風は、荒れた粒子、傾いた構図、ピントがボケてブレた画面を特徴とし、従来の写真表現の常識を覆すようなラディカルなアプローチとして世界に衝撃を与えた。森山の生み出すイメージの不鮮明さの背景には、1950年代のニューヨークを荒々しい手法で撮影したアメリカ人写真家ウィリアム・クラインの影響がある。一方、クラインが活躍したのと同時期の1950年代半ばにニューヨークへ渡り、以後同市を20年間活動の拠点とした猪熊は、抽象表現主義やポップアートの作家と交流を持ちながら、具象画から抽象画へとスタイルを移行した。
ファインダーを覗かずに連写したイメージをその場ですぐさま現像する森山のインスタント写真は、直感や即時性に頼る部分が大きく、猪熊の作品もまたうごめく三次元の都市空間を想像上の二次元図に展開する過程で、スピードある即興的なタッチを伴う。また、森山の断片的なフレーミングやクローズアップ、過激なコントラストは被写体が抽象化されたようなグラフィカルな要素を強め、その点はデザイナーとしての顔を持つ猪熊の、色や形、重さや軽さのバランスを追求する構図や記号的なモチーフに相通じる。このように感覚やオートマチズムを用いながら生み出される両者の作品は、都市に潜む艶かしく禍々しいエネルギーをダイナミックかつフラットに抽出し記録する。

メディア

スケジュール

2017年08月03日 ~ 2017年09月23日
8月11日~8月21日は休廊

アーティスト

猪熊弦一郎森山大道

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