束芋 「ズンテントンチンシャン」

キドプレス

poster for 束芋 「ズンテントンチンシャン」
[画像: 束芋 「懇願の夕食」]

このイベントは終了しました。

日本国内外で活躍する現代美術家束芋(たばいも)による初の銅版画作品を発表する「束芋:ズンテントンチンシャン」展を開催いたします。本展では、2017年11月上旬より約1ヶ月間の集中制作で仕上げられた10点にも及ぶ新作が展示されます。
2017年1月1日よりスタートした朝日新聞朝刊連載小説『国宝』(吉田修一著)の挿絵を束芋が担当。2018年5月まで続く全500話のうちすでに300以上挿絵を描いています。その中から、小説を離れても成立する絵を厳選し、画面を再構築して、版画を制作しました。銅版にニードルで直に刻み込んでゆくドライポイントの手法を用い、線に独特な味わいを持たせながら、アクアチントで滲むように着彩して紙との風合いも魅せてゆく、版画における手触り感を、銅版画を通して追求しています。それは、何度も試し刷りをし綿密に調整を重ねながら、束芋による緻密な判断と感性が織りなされた作業でもありました。本展は、その作業が正に行われた制作の現場である版画工房で、インクの湿り気をも感じられるような刷り上がったばかりの版画作品が静かな熱気を宿し展示される貴重な機会にもなります。
また、連載小説の挿絵は手描きドローイングにデジタル加工で完成させるため、何か手触り感があるものを残したいというコンセプトも束芋が版画制作を開始した動機の一つでした。一般的に古くからの版画のイメージは、実物のある種の複製であるように捉えられがちで、束芋の言う手触り感は、実物に求めようとしてきました。束芋の銅版画は、デジタル時代における版画の可能性を探求することができるのではないでしょうか。
「ズンテントンチンシャン」は、口三味線の表現を用いたタイトルです。この音色は、挿絵を成り立たせていた小説の文脈から私たちを解放してくれるかのようでもあり、版画としての魅力をより一層浮き彫りにさせます。映像インスタレーションから出発し、本の装丁、随筆や舞台でのコラボレーションなど様々な表現方法と向き合い制作をし続け、私たちを魅了して止まない束芋の版画の制作を通した新たな世界観をぜひご観覧ください。
尚、この束芋による版画制作への試みは、キドプレスで来年まで継続され、2019年4月頃には第二弾となる版画作品を発表する展示を開催する運びとなります。

メディア

スケジュール

2018年02月09日 ~ 2018年03月04日 17:00

アーティストレセプション 2018年02月09日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

束芋

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2018) - About - Contact - Privacy - Terms of Use