終了した展覧会・イベントです
[画像: 若林奮《森のはずれ SKETCH BOOK》1980-81年 WAKABAYASHI STUDIO蔵]

「空間に線を引く 彫刻とデッサン展 - 橋本平八から現代の彫刻家まで - 」

足利市立美術館
終了しました

アーティスト

橋本平八、舟越保武、砂澤ビッキ、青木野枝、棚田康司
彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表します。彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合があります。彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがあります。この美しさはどこから来るのでしょうか。
おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現します。一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指します。対象が空間にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからです。紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見えます。これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)です。
彫刻家にとって、まず重要なのは触覚です。彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術です。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がけます。画家と比べ彫刻家の手は、より触覚的です。彼らの手は描く以前に「触れる手」なのです。このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なります。彫刻家は空間から対象をすくい出すかのように描きます。描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動があります。これが彫刻家のデッサンの特異な点です。そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることでしょう。
本展はプロローグとして洋の東西の精神と造形を融合した橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19人のデッサンと、それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものです。
[関連イベント]
◎対談「光を彫刻する」
ゲスト:大森博之氏×青木野枝氏
日時::7月6日(土) 14:00〜
会場:足利市立美術館多目的ホール
定員:60名
※参加無料。要予約。詳細は公式ホームページよりご確認ください。
◎ワークショップ「石を見立てる、石に描く」
講師:長谷川さち氏
日時:7月21日(日) 10:00〜15:00頃(お昼休憩あり)
集合場所:足利市立美術館多目的ホール
定員:15名(小学校高学年以上)
※渡良瀬川の河原で石を拾い、自由に何かに見立てて彩色します。汚れてもよい服、運動靴でご参加ください。帽子や日傘、昼食、石を入れる袋もご持参ください。(雨天の場合はあらかじめ用意した石を使います)
※参加無料。要予約。詳細は公式ホームページよりご確認ください。
◎学芸員によるギャラリートーク
日時:6月29日(土)、7月27日(土) 14:00〜
※ 参加ご希望の方は当日14:00に美術館入口受付までお集まりください。
※ 参加は無料ですが、観覧券(高校生以上)が必要です。
◎当館学芸員による鑑賞ワークショップ
日時:7月20日(土) 14:00〜
対象:小学生~一般
定員:15名
※ 参加ご希望の方は当日14:00に美術館入口受付までお集まりください。
※ 参加は無料ですが、観覧券(高校生以上)が必要です。

スケジュール

2019年6月16日(日)〜2019年7月28日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 700円、大学生・高校生 500円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/2019tyokoku.html
会場足利市立美術館
http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/
住所〒326-0814 栃木県足利市通2-14-7
アクセス東武伊勢崎線足利市駅北口より徒歩8分、JR両毛線足利駅南口より徒歩10分
電話番号0284-43-3133
関連画像

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