終了した展覧会・イベントです

「Rethinking Anonymous Design - 名前が消えるとき」

ATELIER MUJI GINZA
終了しました
「アノニマス・デザイン」。それは一般に、日常の量産品における匿名性、作り人知らずという意味で語られています。日本では、1960年に開催された「世界デザイン会議」で、プロダクトデザイナー柳宗理さんが初めて発言し広く知られるようになりました。彼はのちにこう書いています。

「デザインという言葉が巷の人口に膾炙(かいしゃ)され、猫も杓子もデザインと言われて、デザイナーがもてはやされてから間もなく、それに対抗して、デザイナーが関与しないデザインもあるという認識から、アノニマス・デザインという言葉が出て来たと言えるだろう。(…)」*初出『無印の本』リブロポート1988
「デザイン」で溢れる社会に一石を投じ、今も折々、原点回帰させてくれる言葉です。

1960年の「世界デザイン会議」から今年で60年。ATELIER MUJI GINZA Gallery1では、「アノニマス・デザイン」を再考する展示を開催します。
Gallery1ではこれまで、福岡のインテリアデザイナー、永井敬二さんの膨大かつ貴重なモダンデザインのコレクションの一部をお借りし、3つの展覧会を開催してきました。

自身のコレクションについて、永井さんが繰り返し語ってきたこと、それは「デザイナーやブランドの名前であるとか、歴史的に重要だからという理由でモノを欲しいと思ったことは一度もない」という矜持です。結果として「永井コレクション」の大半にはデザイナーの署名がありましたが、すべてのモノに共通するのは声高な主張を控えた、てらいのない表情とかたちが与えられていることです。

これは、モノにまつわる情報から離れ自身の審美眼によって築いた、独自の「アノニマス・デザイン・コレクション」なのではないでしょうか。優れたデザイナーが関わっているからこそ、卓越した「アノニマス」も誕生する、と私たちは考えます。

本展では、こうした視点から選んだ「永井コレクション」の20世紀の有名無名の良品、約100点を中心に展示します。会場には年代、作者名、メーカー名などは記載せず、モノは並列に配置されます。名前が消え、モノの機能とかたちを無意識の眼で見るとき、私たちの対象との関係性はどのように変わるのでしょうか。

ここから再び「アノニマス・デザイン」と「デザイン」の間(はざま)について考えてみませんか?

会場: Gallery 1

スケジュール

2020年10月23日(金)〜2021年3月14日(日)

開館情報

時間
11:0021:00
休館日
不定休
入場料無料
展覧会URLhttps://atelier.muji.com/jp/exhibition/2274/
会場ATELIER MUJI GINZA
https://www.muji.com/jp/ateliermuji/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-5 無印良品銀座6F
アクセス東京メトロ日比谷線・丸ノ内線・銀座線銀座駅C8出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩2分、JR有楽町駅京橋口より徒歩5分
電話番号03-3538-1311
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します