アンケート結果発表!
第2回: もっともっと、アートイベントに参加するには?

アートイベント参加に影響している要素や問題点をさらに詳しく見てみよう

In 特集記事 by TABインターン 2011-11-04

Tokyo Art Beatは、「今日のアート鑑賞の現状」を調査するために、2011年7月21日〜8月末日までの期間、日頃TABをご利用いただいている皆さまを対象にアンケート調査を行いました。

集計された結果を見てみると、なんと、回答者の多くがアートイベントには「ひとりで」行くものの、「出会い」も求めており、8割以上もの人が忙しいながらも「月1回以上」、何らかのアートイベントに足を運んでいる!という驚きの結果が得られました。(前回の記事は こちら

アンケート結果発表第2回となる今回は、前記事でも見られた、アートイベントへの参加とライフスタイルの関わりをテーマに、データをさらに詳しく見てみます。



●あなたはクチコミ派? それともタテモノ派?

では、時間の問題以外で私たちがアートイベントに参加するのに重要なことは何でしょうか?
アンケートによると、もちろんメインの展示内容だけでなく、さまざまなことが私たちの動機に影響していました!

全体を見てみると、ほとんど全員(!)が「好きなアーティスト・アート作品の出展」「企画主旨・テーマ」が足を運ぶのに「大きく影響」し、「イベントの規模」は「影響しない」人が多いという結果になりました。また、展示内容以外では「入場料の価格や有無」も影響するようです。学生さんからはこんな声も。

「とにかく美術館は、学割があっても学生には高く感じます。なので、学割からさらに割引されることのあるミューぽんのサービスはとても助かっています。」(女性/20代/アート・デザイン系学生)

また、たくさんイベントに行く人と行かない人でも違いが。頻繁にイベントに行く人は、6割以上もの人が「友人からのクチコミ」が影響すると答えたのに対し、それほど頻繁には行かない人は「会場の建築やカフェ、雰囲気など」 がより影響していると答えた人が多かったんです。

あまり足を運ばない人たちは、単に「興味がない」というよりは、会場全体を楽しむためにじっくりイベントを検討しているのかも。これは、イベントに行く頻度が高い人ほど「ひとりで」参加しているのに対し、頻度が低い人ほど「友人・恋人・家族と」誘い合って参加していることからも、納得の結果ですね。

では、そんなさまざまな人たちが、もっともっとアートを好きになるきっかけとは……?



●もっともっと、近づいてみない?

それは、「体験する・わかる楽しさ!」ではないでしょうか?

これを手助けしてくれるもののうちの一つが、単なる鑑賞だけでないさまざまなアートイベント。アーティスト・トークや作品解説、パーティーや体験ワークショップまで、今は展覧会ごとにさまざまな関連イベントが開催されています。けれども、実はこれ、参加したことがない人が多いみたいなんです。

「おひとりさま」参加で「人との交流を求めてる」のであれば(前回の記事を参照)、これこそ新しい出会いが作れるチャーンス!のはず。しかし、皆があまり参加していない理由があるとしたら、それは忙しいから? いやいや、もっと他の理由があるようなんです。

調査によると、このような関連イベントにもっと参加するようになるためには、多くの人が「告知の増加」(33.6%)よりも、「行きやすい、参加しやすい時間帯の開催」(70.0%)を挙げる一方、イベントには「開かれた雰囲気」が必要!という意見が多く寄せられました。


■Q. 関連イベントについて、どのようなきっかけやメリットがあればもっと参加したいと思いますか?
「うちわっぽくない」(女性/20代/アート・デザイン系学生)
「参加しやすい雰囲気、ハードルの低さ」(女性/30代/会社員公務員)
「実際の雰囲気(に近いもの)があらかじめわかれば」(女性/30代/広告系会社員)

なんと多くの人が、鑑賞以外のアートイベントを「内輪っぽい」「雰囲気が見えにくい」と感じている様子。そしてその声はクリエイティブ業界の人たちやアーティストなど、普段からアート業界への関わりが強くイベント参加の多い人からも聞かれました。確かに、わかってる人たちだけで盛り上がっているイベントだったり、実際どんなことが行われるのか見えにくいイベントだと、不安になっちゃいますよね。

つまり「開かれた雰囲気」=事前に様子がわかりやすく、誰でも気軽に参加できそうな感じが求められているんですね。

一方では、イベントに参加したりアーティストと直接交流したことがあるという方からは、こんなエピソードも。

詳しく話を聞いたり体験することで、見るだけでは気づかなかった新たな発見と感動が得られたようです。これらは、私たちを「人」と「作品」といった対立の関係から、もう一歩深い部分へと近づけてくれる重要なイベントにもなっていたんですね。

トークやパーティーなどをうまく活用すれば、出展者や主催者から生の話を聞くことができます。お目当てのアーティストがいれば、ぜひ色々なイベントに出かけてみてはいかがでしょう? 素敵な「出会い」もあるかもしれませんよ(笑)!



いかがでしたか?
2回にわたってお伝えしてきた、アンケート調査の結果発表。

いよいよ次回は最終回。アンケートに寄せられた皆さんの「アート鑑賞での忘れられない体験」を大公開します! 感動秘話かららおもしろ話まで、さまざまな体験談をご紹介するので、お楽しみに!

[執筆・イラスト]

杉山礼香:神奈川県出身。東京藝術大学大学院博士後期課程修了、アーティスト。在学中にロンドン芸術大学に交換留学、帰国後に博士号取得。留学中にヨーロッパの様々な展覧会やアートフェアを回り、アートと生活の関わりについて興味を持つ。大好きな熱帯魚に囲まれた部屋で、コーヒー片手に創作活動奮闘中。

TABインターン

TABインターン. 学生からキャリアのある人まで、TABの理念に触発されて多くの人達が参加しています。3名からなるチームを4ヶ月毎に結成、TABの中核といえる膨大なアート情報を相手に日々奮闘中! 業務の傍ら、「課外活動」として各々のプロジェクトにも取り組んでいます。そのほんの一部を、TABlogでも発信していきます。 ≫ 他の記事

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