公開日:2012年7月23日

新潟の大地が育むアートフェス、水と土の芸術祭が始動!

【Art Beat News】自然豊かな港町を舞台に、豪華アーティストが多数集結。

日本有数の大河・信濃川と阿賀野川に育まれ、豊かな「水と土」の土壌を持つ新潟市において、土地のアイデンティティの継承と国内外への文化発信を目指した『水と土の芸術祭』、待望の2回目が7月14日(土)からスタートした。また翌週には、2000年の開始以来、地域とアートを繋ぐイベントとして国内最大級の実積を治めてきた『大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2012』が始まるなど、見逃せないビッグイベントが新潟県に集中する。

本芸術祭は3つの柱で構成されている。ひとつは「感性」を育むアートプロジェクト。ふたつめは郷土の「記憶」を未来へと繋ぐべく、市民が主役となった新潟市の暮らし文化の魅力を伝える地域活性化プロジェクト。最後は「言葉」をテーマとし、東日本大震災以降の日本を振り返り、「自然との共生」を考えるシンポジウムが開催される。

奥:大友良英×飴屋法水たち「Smile」 手前:原口典之「新潟. 景12」

「転換点」をテーマに、制作から展示まで市民が積極的に携わったアートプロジェクトでは、多彩なアーティストが参加。独自のタイポグラフィ論を突き詰めるデザイナー浅葉克己の《ヒエログリフ》や、写真家・石川直樹の《異人 the stranger》、大友良英と飴屋法水らは旧水揚げ場の巨大空間でインスターレションを展開。日比野克彦は大型の造形作品をなんと信濃川の水上に浮かべ、日本海から入港した後、川を遡上して十日町市を目指すなど、鑑賞者へパラダイムシフトを起こす刺激的な作品が集結する。

前回の水と土の芸術祭では「バンブーハウス」を作った台湾出身の作家・王文志の「浴火鳳凰(よっかほうおう)-Phoenix From The Flames」

アーティストと市民が一体となって作り上げる芸術祭、今年の夏は新潟県が最も刺激的なアートスポットに変化することは間違いない。

■ 開催概要
開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012
主催:水と土の芸術祭実行委員会
会期:2012年7月14日(土) 〜 12月24日(月・休)
会場:新潟市全域
アートプロジェクト:万代島旧水揚場(メイン会場)、旧齋藤家別邸、信濃川やすらぎ堤、ほか市内各地で展開
市民プロジェクト:市内全域で展開
パスポート:前売り1500円/当日2000円
※学生・シルバー割引あり。中学生以下無料
■ 開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。