快挙! ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展、日本館が特別表彰を受賞!!!

【Art Beat News】アーティスト田中功起、キュレーター蔵屋美香による快挙達成

In Art Beat News by Art Beat News 2013-06-03

写真:国際交流基金提供 photo by Keizo Kioku
第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において、アーティスト田中功起とキュレーター蔵屋美香による日本館の展示が特別表彰を受賞した。ヴェネチア・ビエンナーレにおいては、昨年の建築展で伊東豊雄による日本館が金獅子賞を受賞したほか、美術展では池田満寿夫(1966年)、千住博(1995年)、オノ・ヨーコ(2009年)に続く快挙となる。美術展ではこれまでアーティストのみの受賞だったが、日本館として表彰されるのは初めてのことだ。

今度の展覧会「abstract speaking – sharing uncertainty and collective acts (抽象的に話すこと-不確かなものの共有とコレクティブ・アクト)」では、東日本大震災をテーマに、複数の人々が共同でひとつの課題に取り組む様子を捉えた写真と映像によって構成されている。それぞれ展開される9つのプロジェクトでは、複数の美容師がひとりのモデルの髪をカットしたり、5名の詩人がひとつの詩を作り、5名のピアノ科の学生がひとつのピアノを演奏するなど、ある目的に対してタイトル通り「抽象的に話す」ことを人々に課す。時に反発し、また歩み寄ったりする共同作業のプロセスを記録することで、作る行為そのものを肯定し、また震災後の社会をいかに共同で作っていけるかという問いが、見る人それぞれの中に浮かび上がる内容となっている。

表彰式の様子、中央に蔵屋美香、田中功起

受賞コメント

「受賞できてとてもうれしく思います。この賞は、この日本館のプロジェクトに関わったすべての人たちのものです。ぼくらがこの展示を通して目指したことは、人びとの協働が生み出す可能性へのささやかな提案です。それがたとえはかない理想だとしても、ぼくらは少しだけ楽観的な態度でもって、この社会に、この世界に働きかけていくべきだと思います。」
—田中功起
 
「関わった人びとすべてがさまざまに協力しあった、本当に楽しい展覧会実現の過程でした。今回は展示が終わった瞬間から、「今やれるだけのことはやった」、そして「これからさらにふくらませていける可能性を見つけた」との思いが、チーム全員にありました。若い作家の提案が、小さくとも社会の何かを変えて行く、その未来に対していただいた賞だと思っています。本当にありがとうございました。」
—蔵屋美香

■第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館
「abstract speaking – sharing uncertainty and collective acts (抽象的に話すこと-不確かなものの共有とコレクティブ・アクト)」
会期:2013年6月1日 〜 11月24日
会場:カステッロ公園内 日本館
アーティスト:田中功起
キュレーター:蔵屋美香(東京国立近代美術館 美術課長)
主催:国際交流基金
公式ウェブサイト

Text: Arina Tsukada

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