今年で第2回目となるアートアワード「CAFAA賞(Contemporary Art Foundation Artist Award)」の最優秀賞受賞者が松下まり子に決定した。今月初めに6名のファイナリストが選出されていたが、最終審査で選ばれ、9月16日の表彰式で正式に発表された。
松下には賞金300万円に加え、ターナー賞受賞者を多数輩出した実績を持つロンドン最大のインターナショナル・レジデンスであるデルフィナ財団との提携により、現代アートシーンの中心であるロンドンで2017年夏に3ヶ月間にわたる滞在制作の機会が与えられた。
松下まり子は大阪生まれ、京都市立芸術大学を卒業。現在は東京を拠点に、主に油絵を描くアーティスト。今年10月には東京・新宿にあるアートギャラリーmatchbacoにて個展を開催する予定だ。
なお、松下の他、最終審査まで進んだファイナリストは下記のとおり(順不同・敬称略)。
宇多村英恵
占部史人
久保ガエタン
栗林隆
PUGMENT
CAFAA賞は、次世代の柱となる才能あるアーティストを選抜し、国際的に活躍するきっかけを提供することを目的に2015年より開催されている。
審査員はデルフィナ財団のディレクターを務めるアーロン・セザー、画家で東京藝術大学美術部および大学院美術研究科の准教授でもある小林正人、マサチューセッツ工科大学メディアラボ助教授、デザイン・フィクション・グループ研究室主宰を務める現代美術家のスプツニ子!が務め、最終審査はこの3名との英語でのディスカッション形式で行われた。
公益財団法人現代芸術振興財団:http://gendai-art.org/
デルフィナ財団:http://delfinafoundation.com
執筆:中井千尋、岡徳之(Livit)