公開日:2016年10月15日

海も山も!「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」を楽しもう!【海編+日立駅】

茨城県で初の芸術祭。6市町で展開される、最新の現代アートを堪能しよう!

芸術の秋。芸術祭もアートファンの楽しみの一つですね。東京から少し足を伸ばすだけで、本格的な現代アートを自然とともに楽しむことができる「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」(以下、茨城県北芸術祭2016)の、お薦め作品をご紹介します!

茨城県北芸術祭2016は、海と山が織り成す豊かな自然に恵まれた茨城県北地域を舞台に開催する日本最大規模の国際的なアートフェスティバル。森美術館館長の南條史生を総合ディレクターに、6市町でプロジェクトを含む100以上の作品を展示紹介しています。

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Tokyo Art Beatさん(@tokyoartbeat)が投稿した写真 –

作品の透明感と神社の空気が共鳴する
森山茜《杜の蜃気楼》@御岩神社
建築をバックグラウンドに持ち、その後テキスタイルを学んだ森山茜は、約6千枚の極薄のフィルムで構成される建築的な要素を持つ立体作品を展示。清廉な空気に包まれた御岩神社の杉林の中に設置されています。

エリアは大きく「海」と「山」
茨城県北芸術祭2016は、海と山に大きく2つのエリアに分かれて開催されています。海側は、1.五浦・高萩海浜エリア(茨城県天心記念五浦美術館周辺と高萩市の海浜部)、2. 日立駅周辺エリア(JR常磐線日立駅周辺)。山側は、3.奥久慈清流エリア(常陸大宮市の久慈川流域やJR水郡線常陸大子駅前地区)、4.常陸太田鯨ヶ丘エリア(常陸太田市中心部の街並み)です。

山と海に大きく分かれる主な展示エリア
山と海に大きく分かれる主な展示エリア
「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」地図

この記事では海側と、県北の玄関口である日立駅の作品をご紹介します!

【海編】
ニューヨーク拠点の日本人アーティストによるプロジェクトアート
青崎伸孝《スマイリー・バッグ・ポートレート》@常陸多賀駅前商店街
恵比寿にあるギャラリーstatementsでの個展も記憶に新しい、青崎伸孝。茨城県北芸術祭2016では、アメリカの食料雑貨店やレストランの持ち帰りなどでおなじみのレジ袋「スマイリーバッグ」に、青崎が似顔絵を描いていくプロジェクトを展開します。巷に行き渡っているチープな素材とイメージの上に、一人ひとりのオリジナリティが刻み付けられ、この世にただ一つしかない作品が仕上がっていきます。

プロジェクトは県北地域の6会場で実施。自分の似顔絵を描いてもらおう!
プロジェクトは県北地域の6会場で実施。自分の似顔絵を描いてもらおう!
青崎伸孝《スマイリー・バッグ・ポートレート》 Photo=natsuki morooka

ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」による最新の日本美術
チームラボ《小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり》ほか@茨城県天心記念五浦美術館
明治時代、日本美術の発展に尽力した岡倉天心。その天心ゆかりの五浦にある茨城県天心記念五浦美術館では、チームラボが和の美学をテーマに、お茶をたてるとその中に花が咲く新作「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」を中心に、デジタルアート8作品を展示します。

時間と空間を超えて。自然と融合するアート
イリヤ&エミリア・カバコフ《落ちてきた空》@高戸海岸
「昔、ある航空マニアの、部屋全体に空の絵の描かれていた建物が、台風によって吹き飛ばされた」。そんな不思議なストーリーをもとに、日本の渚百景の一つである高戸海岸に、巨大な空の絵が現れます。

秋晴れの日に作品を見てみよう!
秋晴れの日に作品を見てみよう!
イリヤ&エミリア・カバコフ《落ちてきた空》 Photo=natsuki morooka

【日立駅】
芸術祭の玄関口を彩る。海と山をつなぐ始まりの作品
ダニエル・ビュレン《回廊の中で:この場所のための4つの虹 ー KENPOKU ART 2016のために》
建築家の妹島和世がデザイン監修したガラスの日立駅舎を、ビュレンは全長300メートルの虹色のカッティングシートで覆いつくしました。フランス、フォンダシオン ルイ・ヴィトンでの展示など、世界で活躍するビュレンの作品を日立駅で見ることができます!

日立駅に止まる電車と作品。昼はまた違った顔を見せてくれます
日立駅に止まる電車と作品。昼はまた違った顔を見せてくれます
ダニエル・ビュレン《回廊の中で:この場所のための4つの虹 ー KENPOKU ART 2016のために》 Photo=Xin Tahara

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引き続き、山編+番外編はこちら

「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」
公式ホームページ: http://kenpoku-art.jp/
会期: 2016年09月17日 ~ 2016年11月20日
チケット: 一般(当日) 2500円、学生(当日) 1500円

Natsuki Morooka

Natsuki Morooka

福岡県生まれ。2015年5月よりTokyo Art Beatで「ミューぽん」のマネージメントや営業を担当する。最近は娘と美術館や芸術祭に行って、作品を見たときの反応を見るのが楽しみ。