逗子アートフェスティバル2017が開催中!

米軍施設と縄文時代から続く居住地、リゾート地と漁村などが併存する逗子で、栗林隆、山内祥太、スクリプカリウ落合安奈、給湯流茶道らが参加

poster for Zushi Art Festival 2017

「逗子アートフェスティバル 2017」

横浜、神奈川エリアにある
逗子海岸にて
2日後終了

In Art Beat News by Art Beat News 2017-10-21

東京都心から電車で約1時間。鎌倉の隣に位置し、サーフィンや、ゴールデンウィークの人気イベント「逗子海岸映画祭」など海のイメージが強い逗子で、アートフェスティバルが開催されている。

3年に一度、大々的に行うトリエンナーレ形式をとるようになって2回目の今回、総合ディレクターは2014年の山重徹夫(中之条ビエンナーレのディレクターとして知られる)に代わり、逗子メディアアートフェスティバルなどをプロデュースした柴田“shiba”雄一郎に。招待作品を含むトリエンナーレ作品と市民作品を合わせると80を超える展示やイベントが行われている。

招待作家としては栗林隆、山内祥太、スクリプカリウ落合安奈、給湯流茶道が参加。企画を担当した編集者の小林沙友里は、米軍施設と縄文時代から続く日本人の居住地、リゾート地と漁村といった対照的な生活スタイルが併存し、都心とも地方とも微妙な距離感をもつ逗子の場所性に注目。境界の向こうがわにいる存在にアプローチするための「想像力」を喚起する展示を目指した。

逗子とインドネシアのジョグジャカルタを拠点に国際的に活躍し、見えるものと見えないもの、その境界線を問う栗林隆は、公と私が交差する市役所の空間で、生と死の狭間に浮遊する向日葵の彫刻を展示。奇しくも会期中の衆議院解散総選挙によって、震災後の福島の土を混ぜ込んで制作した向日葵が投票場を覗き込むような形となり、作品の意味がさらに深まることなった。

ルーマニア人の父と日本人の母をもつスクリプカリウ落合安奈は、2つの作品を制作。「阻むもの」であると同時に「繋ぐもの」である海をモチーフにした参加型インスタレーションは、人それぞれの背景への注目を促す。会期中に鑑賞者がハッシュタグ「#tbotz」をつけてインスタグラムに投稿した写真の一部は、作家の作品と混在するようにして展示される。また落合は、逗子の祭りで「過去と現在」「見える世界と見えない世界」が繋がる瞬間を捉えた写真作品も展示。小坪漁港のわかめなどを干す干場に、「保存」「旨味の増幅」の機能をもつ干物の姿を借りて、新しい風景をつくり出している。

現実と虚構を自在に巡り、「本物とは何か」を問う山内祥太は、在日米海軍施設「池子ヒルズ」の中を想像するインスタレーションを展開。市内の意外な場所にプライベートな部屋を出現させ、足を踏み入れられない場所で営まれている生活のイメージをかき立てるユーモラスな作品を制作した。

茶道ユニット・給湯流茶道は、縄文時代から人が暮らし、江戸幕府、大日本帝国軍、米軍の接収地となってきた池子地区の歴史をテーマに茶会を行い、過去と現在を接続。10月22日(日)の茶会には給湯流雅楽部も参加し、笙の音とともに一服楽しめる。

10月21日(土)には米軍と逗子市の共同使用地である「池子の森自然公園」の400mトラックで、逗子海岸映画祭を主催するシネマキャラバンがディレクションする「池子の森の音楽祭」が開催予定。コドモラップ feat. 高木完 × DJみそしるとMCごはん、OKI × HAKASE-SUN、かもめ児童合唱団、米海軍第七艦隊音楽隊らが参加するほか、ワークショップやマーケットも展開される。

■概要
名称:逗子アートフェスティバル2017
会期:10月7日(土)〜11月26日(日)
※招待作品およびトリエンナーレ作品の展示は基本的に10月29日(日)までの土曜日・日曜日
会場:逗子市内複数箇所
http://zushi-art.com/program

Text: 編集部

Art Beat News

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