神戸で新アート・プロジェクト「TRANS-」が開催決定、グレゴール・シュナイダーとやなぎみわが参加

参加作家は少数、主要会場を持たない新たな芸術祭をめざす

In Art Beat News by Art Beat News 2018-10-31

2019年9月、神戸市の西部に位置する兵庫港、新開地、新長田を中心とする地域で、アート・プロジェクトKOBE 2019「TRANS-」(トランス)が開催される。ディレクターは国立国際美術館の客員研究員であり、インディペンデントキュレーターとしてヨコハマトリエンナーレ2014など国内外の美術展を数多く手がける林寿美が務め、参加アーティストにはグレゴール・シュナイダーとやなぎみわの参加が発表されている。

アート・プロジェクトKOBE 2019:「TRANS-」ロゴ

「TRANS-」の特徴として、世界中で相次いで開催される芸術祭と一線を画し、参加作家がごく少数に限られるという点が挙げられる。また、主要会場となる美術館や展示施設はあえて持たないという。つまり神戸の街や人をそのまま舞台や素材として作品を展示することになる。

開催地となる兵庫港、新開地、新長田は神戸の三宮や元町の西に位置し、かつては兵庫港を玄関口として商業が栄えた地域だったが、都市構造の変化と阪神・淡路大震災を経て以前の賑わいを失いつつある。「だからこそ、アーティストにとっては興味を引くモティーフや素材になりうる」とディレクターの林寿美は語る。

グレゴール・シュナイダーは、上述の三つのエリアにおよそ10点の作品を点在させ、来場者はそれらを一日で巡ることで、ひとつの”旅”を体験することになる。一方、やなぎみわは、2011年から取り組んできた演劇を、地元である神戸で初めて発表。港町にふさわしいスペクタクルを創り出す。街を舞台に仕掛けるふたりの大胆な挑戦は、「ハイカラな街」を脱却した新しいKOBEの姿を見せてくれることだろう。

たしかに芸術祭は各地で濫立しており、それ自体には目新しさを感じられなくなっている。既存の芸術祭との差別化を図る「TRANS-」 は、どのようなあり方を提示してくれるのか。来秋の開催を楽しみにしたい。

グレゴール・シュナイダー

やなぎ みわ

■開催概要
アート・プロジェクトKOBE 2019:TRANS-
http://trans-kobe.jp
会期:2019年9月14日(土)〜11月10日(日)
会場:兵庫港地区、新開地地区、新長田地区
主催:TRANS-KOBE実行委員会/神戸市
参加作家:グレゴール・シュナイダー、やなぎみわ
ディレクター:林寿美

(Text: 玉田光史郎 Koushiro Tamada)

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