2020年注目の展覧会をピックアップ。ヴェネチア・ビエンナーレ帰国展など12選

2020年に開催が予定されている展覧会の中から、編集部おすすめの12の展覧会を紹介する。

In Art Beat News by Art Beat News 2020-01-01

ジャポニスムや浮世絵、漫画やアニメなど日本の文化に着目した展覧会も多く行われる、オリンピックイヤーの2020年。現在発表されている展覧会の中から、東京近郊で行われる現代アートの展覧会を中心に12のおすすめを会期順に紹介する。

◎「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」Bunkamura ザ・ミュージアム、1月9日〜3月8日)
2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催され、大きな反響を巻き起こしたソール・ライターの展覧会がふたたび開催される。1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍し、80年代に商業写真から退いた後、世間から突如姿を消したライター。画家として出発し、天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた写真家の「発掘作業」は今もなお、現在進行形で行われている。本展では、世界初公開作品を含むモノクロ・カラー写真、カラースライド等の作品をはじめ、豊富な作品資料によってライターのさらなる魅力を堪能できる。

◎「白髪一雄 Kazuo Shiraga : a retrospective」東京オペラシティ アートギャラリー、1月11日〜3月22日)
戦後、兵庫県芦屋市で結成された前衛芸術のグループ「具体美術協会」。その中心メンバーのひとりである白髪一雄の、東京で初の本格的な回顧展が開催される。床に広げた支持体に足で直接描く「フット・ペインティング」でも知られる白髪。本展は、初期から晩年までの絵画約60点をはじめ、実験的な立体作品や伝説的パフォーマンスの映像、ドローイングや資料も加え、総数約110点で作家の活動の全容に迫る。

◎「ハマスホイとデンマーク絵画」東京都美術館、1月21日~3月26日)
身近な人物の肖像、風景、静まりかえった室内。そうした限られた主題を黙々と描いた、デンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)。日本では2008年に国内初の展覧会が開催され、それまでほぼ無名の画家だったにもかかわらず、多くの美術ファンを魅了したハマスホイの作品が再び来日する。作品点数は約40点。ハマスホイの他に、19世紀デンマークの名画も多数集まる。

◎「ピーター・ドイグ展」東京国立近代美術館、2月26日〜6月14日)
ゴーギャン、ゴッホら近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせて絵画を制作してきたピーター・ドイグ。ロマンティックかつミステリアスな風景画を代名詞とするドイグの日本初個展が開催される。イギリスが誇る「画家の中の画家」の初期作から最新作が揃う本展をお見逃しなく。

◎「オラファー・エリアソン」東京都現代美術館、3月14日〜6月14日)
1967年コペンハーゲン生まれのオラファー・エリアソンは、光や水、霧などの自然現象を自在に変容させ、見る者に新しい知覚体験を与える作品で世界的に高く評価されている。「エコロジー」をテーマとした本展では、自然を再構築したインスタレーションや彼のルーツであるアイスランドの風景写真から近年の建築やデザインのプロジェクトまで、環境や社会に対するアートの多面的な可能性を探求し続けるエリアソンの試みを紹介。

◎「ヤン・ヴォー展(仮称)」(国立国際美術館、4月4日〜6月14日)
大阪の国立国際美術館では、ヤン・ヴォーによる日本の美術館では初となる大規模個展が行われる。 ヤン・ヴォーは1975年、ベトナムに生まれ。2005年にデンマーク王立美術院(コペンハーゲン)を卒業後、現在はメキシコシティを拠点に活動。ニューヨークのグッゲンハイム美術館での個展(2018年)をはじめ、ヨーロッパ、アジア各地の様々な美術館で個展を開催してきたヤン・ヴォーは、本展でいかなる展示空間を見せるのだろうか?

◎「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」アーティゾン美術館、4月18日~6月21日)
2019年5月に行われた第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展。日本館では、キュレーター・服部浩之の主導もと「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」と題し、美術家の下道基行、作曲家の安野太郎、人類学者の石倉敏明、建築家の能作文徳が協働して作品展示を行った。アーティゾン美術館で行われるこの帰国展は、キュレーターやアーティストとともに日本館展示を再構築し紹介するというもの。

◎「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」森美術館、4月23日〜9月6日)
オリンピック期間中の森美術館は、日本という枠を越えて広く国際的に活躍するアーティストによるグループ展を開催する。出品作家は、草間彌生、李禹煥(リ・ウーファン)、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司。この6名による初期作品と最新作を中心に紹介する。

◎ヨコハマトリエンナーレ2020「Afterglow ー 光の破片をつかまえる」横浜美術館、7月13日〜10月11日)
2001年にスタートし、3年に1度行われてきた「ヨコトリ」。今年はインドのニューデリーを拠点とするアーティスト3名が結成した「ラクス・メディア・コレクティヴ(Raqs Media Collective)」をアーティスティック・ディレクターに迎えて開催される。現時点で参加が発表されているのは、イシャム・ベラダ、イヴァナ・フランケ、エヴァ・ファブレガス、佐藤雅晴、アントン・ヴィドクルら19名。なお、展覧会の構想を「テーマ」ではなく、オープンな複数の「ソース」を出発点とする彼ら。ソースブックはこちらからダウンロードできる。

◎「MANGA 都市 TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮 2020」国立新美術館、7月8日~9月22日)
「東京」の特徴や変化を、鏡のように映しだしてきた日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品。本展は、そのさまざまな描写を、多数の原画や模型、映像などでたどるというもの。

◎「BANKSY展(仮称)」寺田倉庫 G1ビル、8月29日〜12月6日)
ブリストル出身の覆面アーティスト・バンクシー。謎に包まれたバンクシーの活動の軌跡を、バンクシー自身がプライベートコレクターに譲ったという珠玉のステンシルアートや体感型コンテンツでたどる展覧会が行われる。2019年、東京日の出駅付近にある防潮扉で「バンクシーの作品らしきネズミの絵」が発見されて以来、日本での知名度が急上昇したバンクシーだが、2020年もその注目は続きそうだ。

◎「千葉正也(タイトル未定)」東京オペラシティ アートギャラリー、10月10日〜12月20日)
千葉正也は1980年神奈川県生まれの画家。カメと水槽、それらを取り囲む日用品やオブジェなどの様子を描く「タートルズ・ライフ」シリーズや、自ら制作したオブジェや写真、道具、⽇⽤品などの実在するモチーフからなる絵画、インスタレーションなどを発表してきた。千葉にとって、美術館で初の大型個展となる本展に期待が高まる。

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