盛り上がりとしては、5月16日に、サザビーの記録最高値の254,874,000ドル総売上を記録したことだ。落札された多くには、アート界のスター級の名が並ぶ中、マーク・ロスコの「White Center (Yellow, Pink and Lavender on Rose)」が現代アート落札史上最高の72,800,000ドルをあげた。これは元々、1961年にデイビッド・ロックフェラー氏が10,000ドルで買い上げたものだった。
その翌日、サザビーの記録を塗替えるがごとく、クリスティー・オークションで出品された約95パーセントものアイテムが落札され、総売上384,654,400ドルという歴史的記録を生むことになった。同時に落札価格新記録も更新され、アンディー・ウォーホールの「Green Car Crash (Green Burning Car I)」が25,000,000ドルから35,000,000ドルでの落札が予想された中、なんと71,720,000ドルにて落札された。
天文学的な数字が飛び交う実情におき、コンテンポラリーアートの過大または過小評価が考慮され、関係者全員は市場の暴落を予期している。5月末のロンドンでの現代アート市場がどうでるのかが、また注目される。