地面にチョークで自転車の絵を描き、その自転車にまたがる少年たちの姿をアニメーションにしている。アニメーションとは言っても、動きのなめらかな映像ではなく、ほとんどコマ送りのぎこちない映像なのだが、そこに軽快なリズム感が感じられる。
ロビン・ロードは1975年南アフリカ、ケープタウンに生まれた。アパルトヘイト下の抑圧された社会で育ったという経験が、彼の作品には色濃く反映されている。しかし、彼の作品はそういった社会的問題を嘆くだけではなく、それに対しユーモアを交えた方法で反抗している。彼はチョークひとつで遊びを生み出し、コミュニケーションを生み出し、さらには自由さえ生み出すだろう。
ロビン・ロードはこの夏の大地の芸術祭ー越後妻有アートトリエンナーレ2006ーにも出品しており、そこでは集落の人々に紙に夢を書いてもらい、その紙を肥料にして花を咲かせるというプロジェクトを行う予定だ。
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