川島秀明 「mutability」

小山登美夫ギャラリー

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川島は大学卒業後、1995年より2年間比叡山延暦寺にて天台宗の仏道修行を経験しました。三島由紀夫などを題材にした在学中の硬質な作風は、ややコミカルな仏陀や少年少女達、やがてより軽やかな「ポートレート」へとその姿を変えていきます。もはや男女の区別すらなく、表情だけが抽出されて何者かに憑依しているようなモチーフを、作家は「自画像を描くような気持ちで」描きつつづけています。抽象的な背景の中に浮かぶ様々な顔は、時には少女、時には少年、妖精、或いは風船のように膨らんだ見知らぬ生き物のように見えます。淡色の繊細なグラデーションでフラットに塗られた肌や毛髪とは対照的に、ガラス玉のように澄んだ瞳には、光が乱反射しているかのような細かな線がびっしりと描き込まれ、生々しい迫力に満ちています。
絵を描くことの動機について、川島は「漠然とした不安に対する自己確認の作業」と位置づけています。誰しもに覚えのある心もとない気持ち、例えば夜の電車の窓に映る自分を見ている時のような(作家談)今ここにいるはずの自分というものの不確かさに、川島は静謐な視線で向き合い、創作へと昇華させていきます。『mutability(うつろいやすさ)』と題された本展は、1つのスタイルに行き着いた彼の集大成というよりはむしろ、刻々と移り変わっていく時と共に変化を遂げる、彼自身の日々の営みであるのかもしれません。

メディア

スケジュール

2005年02月05日 ~ 2005年02月26日

アーティスト

川島秀明

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