昨年末~本年初頭に同会場で開催され話題を呼んだグループ展「The World is Mine」の企画者であり、本年7月号まで「BT/美術手帖」誌の展覧会レビュー欄を担当していたことでも知られるアーティスト・奥村雄樹。
その実質的な初個展となる本展では、黄色い風船をモチーフとしたスピード感溢れる映像1点をプロジェクション上映します。さまざまな人から集めた爪で作られた小さな球体や、自らのつばをフライパンで焼いた作品など、これまでは身体パーツを使った表現によってこの世界における「物質」の問題にアプローチしてきた奥村ですが、今回は映像というメディアの特性を最大限いかしつつ、「時空」の問題に挑みます。
その手法を劇的にシフトさせた奥村の新たな展開を是非ご高覧ください。