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川田喜久治 「見えない都市」

PGI
終了しました

アーティスト

川田喜久治
50年以上にわたり写真を撮り続け、多彩な才能を繰り広げる川田氏の作品は、日本国内はもとより海外でも常に注目されてきました。2003年春に東京都写真美術館で開催された個展「世界劇場」では、氏がこれまでに撮り続けて来たいくつものシリーズの作品が一堂に展示されたことで、“川田ワールド”が明らかになったことは記憶に新しいところです。

「見えない都市 invisible city」は、2001年から2006年までに撮影された作品です。2003年の個展「世界劇場」の最終項目にカラー作品「Eureka 全都市 ファントム」がありましたが、そのときすでにこの「見えない都市」はテーマの中に繰り入れられていました。しかし、アメリカの9. 11の事件を機に作者の中で、都市というもののありさまがだいぶ変化していきました。それから毎年、作者はこの日に都市を撮影し続けています。今回の「見えない都市」は、崩れながら再生するさまざまな都市での想像的なドキュメントであるといえます。

「さまざまな文明を反芻する精霊たちがあらわれるのが、この物質都市を映す鏡のなかの写真都市かも知れません。この見えそうで見えない不明の都市の正体を見ようとするには、常によりそう反都市への鏡も意識しなければなりません。そのリアルな同時性に感応する反射鏡も必要でしょう。美しいドキュメントはつねに反ドキュメントへの鏡を友としているように」と作者は語っています。

マルコ・ポーロが世界を旅して、砂漠の覇者、フビライカーンにさまざまな空想都市の様子を報告したというカルヴィーノの夢幻的でリアルな小説、「Lecittà invisibili 見えない都市」からの少なからず影響を受けたという、川田喜久治氏の写す新たな都市への探求を楽しんで頂きたいと思います。

スケジュール

2006年10月12日(木)〜2006年11月10日(金)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.pgi.ac/content/view/144/76/lang,ja/
会場PGI
http://www.pgi.ac/
住所〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
アクセス都営大江戸線赤羽橋駅中之橋口より徒歩4分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅6番出口より徒歩8分、東京メトロ日比谷線神谷町駅1番出口より徒歩8分
電話番号03-5114-7935
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