中岡真珠美 「白い眺め」

LIXIL ギャラリー1 & 2

poster for 中岡真珠美 「白い眺め」

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この作家の作品は光沢のある白とヴィヴィッドなアクリル・カラーのコントラストが美しい平面です。キャンバスの余白の白と、レリーフ状にフラットに盛り上げた絵の具の白が画面の大部分を占め、そこに淡いオレンジやパープル、濃いピンクやグリーンのパステルカラーで描かれた不規則な形象が、シンプルでモダンなコンストラクションをつくり出しています。一見すると絵具の滴りのような、図であり地でもあるような色彩の形象は、拡大した花弁や、森の木漏れ日、雷雲や水流などを連想させます。モチーフとしているのは風景です。郊外の自宅と大阪船場のアトリエを往復する道沿いに見えるビル、高速道路、商店、公園、樹木などを自ら撮影し、その画面の中から気に入ったかたちをトレースし、コピーし、デフォルメして形象をつくり出していきます。そうすることによって具体的なかたちや質感は消え、作家がそのときに抱いた印象のようなニュアンスだけが残ります。強い陽射しの降り注ぐ街路や人工的に刈り込まれた植木、樹木の枝に切り取られて見える空、ジャンクションのラインなどが、シルエットやアウトラインの一部となり、気配のように浮かび上がってきます。
作家によって置き換えられた私たちの身の回りの風景は、輝くばかりの光をまとい、透明感に溢れています。私たちはこの作品を通して、私たちにも同様に降り注いでいる陽光のきらめきや、見えているはずの人工的なハイウェイのラインや植物の葉のカーブの重なりなど、あらゆるものがひっそりとリンクしあっていることを、感じずにいられません。この作家は20代後半の作家で、2007年にVOCA賞に入賞、今、活発な発表を重ねています。旬旬第1回目の展覧会は、眩いほどに白い画面が若々しい中岡真珠美の作品10点ほどを展覧いたします。

アーティストトーク: 1月8日(火)、18:00~19:00

[画像: 「echoes」(2006) キャンバスにアクリル絵具、油彩、樹脂塗料 166.0 x 182.0cm]

メディア

スケジュール

2008年01月08日 ~ 2008年01月29日

アーティスト

中岡真珠美

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