高崎市美術館「作家王国」では、群馬県出身の若手作家を紹介しております。4回目を迎える本展は、ふたりの女性作家の心象風景とも言える世界を紹介します。
根岸陽子(1976年生まれ)は、硬質な版から成り立つ銅版画の手段を使い、自然界に在りそうで、無いような不思議なイメージを出現させます。モノクロームの画面に展開される陰影からは風や温度や音を感じるようです。
大学院卒業の翌年に新人賞を獲った日本版画協会展での活動を軸に「高知国際版画トリエンナーレ」(いの町紙の博物館、’02、’05)など公募展に精力的に挑戦しています。また、日本の版画における第一世代から現代に至る作品を紹介した「現代版画の潮流展」(町田市立国際版画美術館・松本市立美術館、’05)にも若手作家のひとりとして出品しています。
水村綾子(1969年生まれ)は、油絵の具を何層かに塗り重ねながらも、透明感のある色彩で、見るものを包み込むような作風が特徴的です。具体的なイメージを持たぬ表現(抽象)を追求し続けることは、困難を極めますが、水村の作品には常に緊張感が走ります。近年は、それに加えて、画面から充実と余裕を醸し出しております。
活動の中心に東京での個展活動があり、2005年のギャラリー山口での発表では、資生堂メセナ活動「ADSP」に選出され、同ギャラリーの来年度の企画作家にも選ばれています。また、平面作品を手がける若手作家を全国の美術館学芸員、ジャーナリストらが推薦形式で選ぶ「VOCA展」にも来春出品予定で、一段と期待が高まります。
関連イベント
1. 「作家王国」作家によるギャラリートーク(1月12日、1月13日)
2. 作家・水村綾子によるワークショップ「切り取った私風景でインテリア作り」(1月20日、要申込)
3. 作家・根岸陽子によるワークショップ「銅版画でオリジナルカレンダー作り」(1月27日、要申込)
詳細についてはサイトをご覧下さい。
[画像: 水村綾子 「hide」(2007)]
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