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「リニューアル2008 - 絵画の森 - レンブラント、印象派、現代の巨匠たち」展

DIC川村記念美術館
終了しました

アーティスト

ヴァシリィ・カンディンスキー、ジョゼフ・コーネル、ヴィクトル・ヴァザルリ、長澤蘆雪、ロイ・リキテンスタイン
1990年、緑豊かな里山の地に開館した川村記念美術館は、2006年末より約2年にわたる増改築工事を終えて、2008年3月にリニューアルオープンいたしました。この夏は、展示面積が従来の1.5倍に拡張された全館を舞台に、所蔵品より厳選した作品をご紹介します。リフレッシュした展示空間に並ぶのは、長く当館の顔として親しまれてきたレンブラントによる肖像画から、印象派、近代の日本画、シュルレアリスム絵画、フランク・ステラを中心とした戦後アメリカの大型絵画群など約120点です。

なかでも20世紀アメリカ美術の巨匠、バーネット・ニューマンの《アンナの光》とマーク・ロスコの〈シーグラム壁画〉をそれぞれ独立して展示する新設の二室は、画家の制作意図を考え、広さ・鑑賞距離・照度・建材を吟味して設計されました。《アンナの光》を展示した「ニューマン・ルーム」は、紗のスクリーンをかけたガラス窓から屋外の自然が透けて見え、赤い大画面の拡がりと屋外の自然の拡がりが互いに呼応しています。この設計デザインは、「作品」「建物」「自然環境」の調和を目指す開館以来の当館の姿勢に沿うものです。

また、主として特別展会場として構想され、大型作品の展示をも念頭にあつらえた「203室」は、6mの天井高からトップライトで自然光を取り込むことのできる正方形の部屋です。今回、この開放的なスペースには、ウォーホルやリキテンスタインによるポップ・アートや戦後ヨーロッパ美術の優れた作品を展示します。

そのほかにも自然の光と緑を視界に取り込む工夫は館内の随所に見られ、そんな伸びやかな建築のなかに場所を得た作品たちは、静かにそして自由に呼吸をするかのように感じられることでしょう。あたかも、樹木の一本一本が命を息づかせる、屋外の林間へと連続するように。

[画像: ロイ・リキテンスタイン 「青い床の室内が描かれた壁紙」(1992) ©Estate of Roy Lichtenstein, New York & SPDA, Tokyo, 2008]

スケジュール

2008年6月3日(火)〜2008年8月31日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
入場料
会場DIC川村記念美術館
https://kawamura-museum.dic.co.jp/
住所〒285-8505 千葉県佐倉市坂戸631
アクセスJR佐倉駅・京成佐倉駅南口より無料送迎バス
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

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