宮原夢画 「TOKONOMA」 & 「Nulla nasce dal nulla」

エモン・フォトギャラリー

poster for 宮原夢画 「TOKONOMA」 & 「Nulla nasce dal nulla」

このイベントは終了しました。

今年3月、ミラノのギャラリー galleria carla sozzani (10 corso como)で発表された宮原夢画の最新作"TOKONOMA"は好評を博し、日本での開催の声に応えてここ広尾で実現する運びとなった。また、未発表最新作 "Nulla nasce dal nulla"も、メイン作品に勝とも劣らない会心の作になり、いま正に公開するばかりとなっている。
作品"TOKONOMA"は、本来、日本の床の間に見られる古典的な掛け軸や生け花に代わって、宮原自身が制作したオブジェを据えて撮影した作品である。 幼い頃の記憶や社会に向けた宮原のメッセージを具体化したという物体。そこには、カツラや玩具、そしてチョコレートまで登場してユーモアに溢れて面白い。それがいったん「床の間」という小宇宙に置かれた瞬間、その空間の隅々に微細な振動を響かせ、張りつめた空気の中でより象徴的な存在感を得ようとする。
作品に添えられた題名は、その前に立つ人に謎解き遊びをしませんか?と要求してくるに違いない。観る人と作品との距離を縮めるようなゲーム性を持たせ、宮原が少なからず影響を受けたという画家ルネ・マグリットの「目に見える思考」のコンセプトに通じていて面白い。ジャンクアートと日本の伝統文化。両極端な世界を組み合わるユニークな発想は、シュルレアリスム独特の抽象性とは一線画し、フレームの中でメッセージが響くようで美しい。
セカンドステージでは、作品"Nulla nasce dal nulla"が登場。この最新作のタイトルには「無から有は生じない」というイタリアのことわざが選ばれている。
16点で構成されたこの作品は、写真を使ってひとつの物語を描き、若い女性の主人公は心に言い知れぬ不安を抱いて日常を送っているという設定だ。ストーリーは意外な結末を迎えるのが、とても特別な、また、なにかしら心の弦を弾かれるような物語が奥のステージには待っている。宮原はこんな言葉を付け加えていている。
Throw away your mask. When you do, Your individuality begins to shine.
きっとここでしか体験できない展覧会になるだろう。宮原夢画というアーティストの作品に、ぜひ触れていただきたいと思うのだ。

メディア

スケジュール

2008年06月17日 ~ 2008年07月12日

アーティスト

宮原夢画

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use