フェデリコ・フェリーニ、ジャン・リュック・ゴダール監督らのヌーベル・バーグ作品から影響を受けていると語るイスラムは、鋭い着眼点により既存の映像構造を解体し再構築しながら映画の本質とは何かを問い続けています。カットアップや高度なカメラワークの手法だけでなく、イスラム自身のそして観客からの「世界へのまなざし」を介入させることによって、虚構と現実の関係性や物語性という映画的な特質を、ひとつの表現世界として変容させているといえるでしょう。より複雑で解釈が多様な要素を映画言語で観客に語りかけることで、映画の枠におさまらない知的で感受性豊かな作品世界に観るものを引き込むのです。今回は新作の「The Restless Subject」と題された16mm映写機で投影される映像インスタレーションの作品と、「Merchants of Venice(ヴェニスの商人)」と題された映像作品を展示予定です。
まだコメントはありません