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AIT Artist Talk#34 「実験できる自由な場所を探し続けて」

AITルーム
終了しました

アーティスト

IC-98
AITでは、1月31日(木)19:00より、フィンランドのアーティスト・ユニット「IC98」を迎え、AIT ARTIST TALK #34「実験できる自由な場所を探し続けて」を開催します。

IC98は、フィンランド出身のアーティスト、パトリック・ソーデルルンドとヴィサ・スオンパーからなるユニットです。彼らは1998年より「IC98」として活動してきました。「IC」とは「Iconoclast =イコノクラスト:偶像破壊者」を、「98」とはこのグループが設立された年を表しています。フィンランド芸術交流基金(FRAME)とAITとの提携レジデンス・プログラムにより、2008年1月より2ヶ月間東京に滞在しています。

IC98の作品は、戦略的に作られ、主にドローイングや無料配布する出版物、アニメーションの形式を取っています。彼らは「アート」という領域に収まることを意識的に避け、表現における自由な場所を探しながら作品を制作しています。作品では、社会において個人がいかに存在しているか、権力や知識、情熱、建築物、その他いろいろな制度やテクノロジーとの様々な関係のなかで、私たちの身体はいかに構成されているか、ということを探っています。彼らのシンプルなドローイングとアニメーションは、これらの問題に対し、今日の社会や政治状況を映し出しながら、独自の批判的な言葉を語りかけているかのように見えます。

このトークでは、ポリ美術館(ポリ市、フィンランド)で発表された「ボディ・ポリティックスの理論」(2007年)というアニメーション作品を上映しながら、IC98のこれまでの作品を紹介し、それを制作するに至ったアイデアや背景について解説します。「ボディ・ポリティックスの理論」は、シンプルな鉛筆で施された森や山の風景のドローイングが、ゆっくりと、人間が作り出す物に変化し、やがてそれが木や森に戻っていくというものです。

また、トークの最後には、IC98の「Escape(逃避)」プロジェクトにもご参加下さい。参加者の方に、ノートの1ページに「あなたはどこへ逃避したいですか?」という質問に対する答えを書いて頂きます。IC98は、それぞれの答えをゴム印にし、紙に押し、一冊の本に仕上げ、出版します。一つ一つのゴム印に刻まれた「逃避」に対する個人的な考えが、東京のもう一つの姿を現すというプロジェクトです。

アートというジャンルを敢えて飛び越え、実験できる自由な場所を探しながら独自の活動を展開する、彼らの理念とその作品に迫ります。

IC98ウェブサイト

定員:40人(予約制)
逐次通訳つき(和英)

お申し込み方法:
office@a-i-t.net 宛てに、タイトルを「AIT ARTIST TALK #34 参加希望」とし、お名前、ご所属、ご連絡先を明記したお申込メールをお送り下さい。AITメンバーの方はその旨もお書き下さい。こちらから予約確認のメールを差し上げます。なお、収容人数に限りがあるため、予約をキャンセルされる場合は事前にご連絡をいただけますようお願い申し上げます。

スケジュール

2008年2月1日(金)

開館情報

休館日
日曜日
イベントにより異なる。
入場料一般 1000円、学生・MADメンバー 800円 (1ドリンク付き)
会場AITルーム
http://www.a-i-t.net/ja/
住所〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403
アクセス東急東横線代官山駅正面口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線4番出口より徒歩7分、JR山手線・埼京線恵比寿駅西口より徒歩10分
電話番号03-5489-7277