Motus Fortフューチャー・ショックは、モータス・フォートで開催されるクリス・ジャンキの初個展となり、彼の心に絶え間なく響き渡るテーマをさらに拡げます。前作や進行中の作品群では、主に怪物、異星人、猿人、幽霊などの、人間の心理の奥底に残像となって現れる異界の生物を探求しました。このたびの最新探査では、まさに異界からの物体である隕石と格闘しています。隕石の持つ、創造主であり破壊神でもある二重性と、普遍的な人間心理への衝撃は、私たちを引き付け、捕らえます。本展にてジャンキは、この原始からの物体を集め、幾層もの顔料と大理石の粉末からなる粘性塗料の中にコラージュすることで、クレーターや化石の痕のような自然現象を出現させる一連の繊細な作品を作り上げました。重厚な質感の塗料は、1cmを超えるところもあり、表面衝撃や地形と類似しています。また、超自然的な色と、有機的な色を組み合わせ、見る者に時間をなくしたかのような感覚を与え、モダニズムのある段階に迷い込んだようであり、同時に、古代そして未来的でもあります。
ジャンキは博物館で隕石に遭遇し、酸に食刻された鉄隕石に見られる結晶の模様を見て、脅迫観念に駆られたような自分の抽象絵画との類似性を見いだしました。隕石の横断面を版として使用しようと試行錯誤した後、絵画自体の中に隕石を置き始めるようになりました。時間を漂い、いずれは他の物体や残留物と衝突するか、崩壊してしまう運命を持つ隕石の、壊れやすく、それでいて暴力的な性質に深く影響されました。隕石は骨董品である他、科学や神話にも著しい影響を及ぼし、とりわけエジプト人は、隕石を彼らの創世神話の源と信じていました。地球に落ちた鉄隕石が、その円錐形を保ち、それを模倣したものが、ピラミッドのデザインだと考えられてさえいます。伝説は生き続け、また新しい伝説も作られていきます。2009年に大きな隕石、アポフィスが衛星の下にある地球軌道を通過するかもしれないという予測もされているのです。
フューチャー・ショック展にて、ジャンキは、説明的にならないようにしながら、空想と事実を混ざり合わせ、時間、空間、創造、破壊という問題を考える新しい道を見る人に与えようと努めています。
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