特集陳列 「名物裂」にみる文様IV―幾何学文と縞―

東京国立博物館

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「名物裂」は、広くは鎌倉時代から江戸時代初期にかけて中国などからもたらされた染織品の一群で、中国の元・明・清時代に中国などで製作された金襴(きんらん)・緞子(どんす)・錦(にしき)・間道(かんどう)などが含まれます。大名家や社寺などに所蔵され、茶道の仕覆(しふく)や袋、書画の表装裂(ひょうそうぎれ)などに用いられています。

名物裂の文様をテーマにした4回シリーズの展示の最終回は、三角形(鱗(うろこ))や亀甲(きっこう)文、七宝(しっぽう)文、石畳(いしだたみ)文といった幾何学文と、経縞(たてじま)や横縞、さらに経縞に梅鉢(うめばち)文や兎丸(うさぎまる)文といった上文をあらわしたものなどの縞織物が注目されます。

大きな文様はあまり用いられていませんが、「金地経縞小花幾何学文金襴(蜀金)」(TI-309)のように、帛面(はくめん)がほとんど箔糸で埋め尽くされた目映いばかりの金襴もみられます。また、「縞地梅鉢文金襴(高木金襴)」(TI-51), 「縞地月兎丸文金襴(江戸和久田金襴)」 (TI-21)など、箔糸を用いて経縞地に小さな梅鉢文や兎丸文を織りだしているものもあります。これらは、経縞が目立って金襴特有の華やかさはうすれてきているようにみえますが、異なる魅力があることがわかります。

一方、間道は漢東・漢島・広東などとも書かれ、いずれも縞や格子の織物をさします。織り方は、経糸と緯糸を交互に織る最も単純な平織(ひらおり)が中心ですが、縞の配色や太さの組み合わせなどには洗練された美しさがあります。なかでも、「日野間道」(TI-334)は、よろけた横縞をあらわした珍しい作品です。シンプルな幾何学文や縞織物の様々な魅力をご覧ください。

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スケジュール

2009年01月14日 ~ 2009年04月05日

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