横尾忠則 「東京Y字路」

西村画廊

poster for 横尾忠則 「東京Y字路」

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横尾忠則はアートという枠組みにとらわれることなく、デザイン・絵画・写真・映画・演劇・音楽・文学と、様々な分野でその優れた才能を発揮してきました。現代日本を代表するアーティストとして常に時代をリードし続けてきた横尾忠則は、1960年代から70年代にかけてグラフィックデザイナーとして活躍し、1981年にはデザイナーから画家へと転向して活動することを宣言しました。70歳を過ぎてなお、積極的に制作に取り組む横尾忠則の作品は、独自の視点から様々な主題・主張を示唆する精度の高いものばかりです。横尾忠則の、時に時代を風刺する独特な作風と変化に富む豊かな表現方法は強烈に観衆の眼と精神をとらえて離しません。そういった横尾忠則の作品は、2006年のパリのカルティエ財団での個展等、国内にとどまらず海外からも高い評価を得ています。また今年は8 月1日から11月3日まで金沢21世紀美術館で「未完の横尾忠則―君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの」が開催され、好評を博しています。

この度の西村画廊での「横尾忠則 東京Y字路 写真展」では、横尾忠則が2年間にわたり撮りためたY字路の写真を多数展示いたします。このY字路写真シリーズは、都市出版社発行の「東京人」で約2年間にわったて連載された「東京23区Y字路徘徊」で掲載されたものをはじめ、東京23区のY字路を撮影し撮りためたものです。横尾忠則の絵画にも度々登場するこのY字路ですが、幼少期に通った郷里の模型店の場所が偶然Y字路になっていたのを写真に撮ったのがはじまりで、このY字路を自分の作品のモチーフにすべく、今日まで100点近くも描いています。これまで誰も作品に取り入れることのなかった、どこにでもあるY字路に着目する横尾忠則の斬新さと、その独特の視点が切り取る意次元的なY字路がこのシリーズの魅力と言えます。

豊島区の高台から新宿方面の夜景を見下ろすように撮られた『豊島区』(2008年) や、国分寺市のひっそりとした住宅地の一角にあるY字路を写し撮った『国分寺市』(2009年) など横尾忠則の生み出す独自の世界を持った作品の数々にどうぞご期待ください。東京Y字路写真50点以上の、縦横無尽に展開されるインスタレーションによる展示を予定しています。

なお、今回の展覧会に関連して写真集「東京Y字路」(A4判変型 256頁 定価3990円)が国書刊行会より発行されます。展覧会とあわせてどうぞよろしくお願い致します。

[画像: 「桧原村」 2009年]

メディア

スケジュール

2009年10月20日 ~ 2009年11月21日

アーティスト

横尾忠則

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Reviews

artmagedon: (2009-11-19)

横尾忠則氏は非常にタフな作家である。
創作にかける誠実な“執拗さ”を最後まで失わない者のみが、凡百の作家を置き去りに、一人、特別な地へと旅立つ事ができると私は思うのだが、
本展でもそんな創作にかける“執拗さ”を赤裸々なまでに感ずることができた。
Y字路という呪縛に取り付かれた狂信者の戦利品か。
あるいは単に測量のために行われた理性的な記録か。
沸々と静かに漂う狂気と同時にかもし出される都会的センス、その相反する二つのベクトルのY字路に立たされた私は、どちらという答えを出すことなく、そこに立ちすくむ事の快楽に気づかされるのであった。

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