「棟方志功−倭画と書の世界」展

日本民芸館

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倭画とは肉筆による日本画のことで、棟方自身が名付けたものです。板画より奔放に、そして油絵より自由に表現できる倭画は、棟方が得意とした画法の一つでした。本展では、館蔵する倭画に書の優品を加えながら、活力と詩情に満ちた棟方の肉筆画の世界を紹介します。

棟方志功(1903〜1975)の驚くべき画才をいち早く発見し、世に送り出したのは、当館を創設した柳宗悦たちの功績でありました。国画会に出品した「大和し美し版画巻」が取り持つ縁で、柳、河井寛次郎、濱田庄司ら民藝運動の指導者たちとの知遇を得た棟方は、「自分が仕事をするのではなく、自分を超えた何か大きな力が、仕事をなしてくれるのだ」とする、柳の主唱する民藝の思想に触れることとなったのです。棟方はその思想に深く感化され、民藝品から多くの美の滋養を汲み取りながら、活き活きとした生命感に溢れる作品を、自らの身体を通して生み出していきました。その仕事の中心は何といっても板画(はんが)でありましょう。棟方は「板から生れた板による画」という意味で「版画」を「板画」と称し、その躍動感に溢れる作品は多くの人々を魅了し続けています。しかし、忘れてならないもう一方の仕事として、「書」と「倭画(やまとが)」があげられます。書法や画法にとらわれない表現の自由さと、他に類を見ない独自性が特徴で、それらが棟方志功の芸業をさらに深めるものとなっています。「書」は特に大字に優れたものがあり、体全体でぶつかるような文字の力は見る者の心を強く揺さぶります。また、肉筆画である「倭画」(棟方による命名で、柳は「倭絵(やまとえ)」と称している)は、間接的な表現方法である「板画」よりも、直接的にまた奔放に表現できるものとして、棟方が大いに楽しみとするものでした。幸い当館には、棟方によって柳の手許に届けられた膨大な作品が納められており、これらは生涯の師と仰いだ柳への捧げものといえるものであります。この展覧会では、当館の収蔵品の内より、昭和10年代から30年代にいたる最も充実した制作時期の「倭画」と「書」の優品を併せて約100点ほど展示し、万物への感謝と祈りの心に満ちた、魅力溢れる棟方志功の芸業世界を紹介いたします。

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スケジュール

2009年03月31日 ~ 2009年06月14日

アーティスト

棟方志功

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